台風で客足止めの成田空港 再発防止策を検討

2019/9/26 16:51
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台風15号の影響で主要交通機関が運休し、成田空港に最大約1万7千人が足止めされた問題で、成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は26日の記者会見で「あらかじめそういう想定をして体制を構築していなかったことが最大の反省で課題だ」と述べ、再発防止策を検討していることを明らかにした。

混雑緩和のための着陸制限などについて説明するNAAの田村社長(成田市)

今後は緊急時に到着便数を絞り込み、ターミナルビルの混雑を緩和する仕組みを国土交通省と検討する方針だ。

成田空港では9日、千葉市付近に上陸した台風15号の影響で早朝から滑走路を閉鎖したが、同日昼前から運用を再開。旅客機が次々と到着したが、空港と都心をつなぐ鉄道やバスは運休が続いていたため、空港に到着した多くの客が足止めされた。鉄道やバスの主要路線が全面的に運行を再開したのは10日朝からで、約1万3千人が空港内で夜を明かした。

田村社長は9日の状況については「非常に多くの利用者を空港内に滞留させて、十分な情報提供ができていなかった」と陳謝。その上で「SNS(交流サイト)を活用し、タイムリーな情報提供を多言語でできるようにする」などと述べ、緊急時の利用客への情報発信の方法を見直す考えを示した。

一方、9日昼ごろに国交省から駐機場や誘導路の混雑緩和のため着陸制限を提案されたが、要請しなかったことについて「空港の運用への影響などを総合的に勘案した結果、ある程度時間がたたないと判断ができなかった」と説明。「あらかじめ着陸制限ができる体制を関係者間で構築しておく必要はある。NAAとして真っ先に取り組まなければならない」と強調した。

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