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内村の穴、トリオで埋める 10月4日から世界体操

Tokyo2020
2019/9/26 18:00
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体操の世界選手権が10月4日からドイツ・シュツットガルトで行われる。昨年大会で団体総合3位に甘んじた日本男子は、内村航平や白井健三ら金メダルに輝いた2016年リオデジャネイロ五輪メンバーが全て入れ替わり、新しい力を問われている。昨年優勝の中国、2位ロシアとの戦いに挑むフレッシュなチームをけん引するのは、3人の「エース候補」だ。

内村と白井がいない今大会、日本男子の中心となる(左から)萱、谷川翔、谷川航

内村と白井がいない今大会、日本男子の中心となる(左から)萱、谷川翔、谷川航

内村のいない世界大会は12年ぶりとなる。両肩の負傷などで国内選考会を勝ち抜けなかった「キング」の穴は大きいが、30歳の内村にいつまでも頼ってはいられない。白井も落選した今大会は5人のうち3人が初代表という顔ぶれで臨む。

五輪メンバー不在、新世代にエースの自覚

「本当に自分がエースになるんだという自覚、自分がやらなければいけないという意識がついてきている」。日本協会の水鳥寿思・男子強化本部長が頼もしげに語るのは、今チームの柱と期待する弟・翔と兄・航の谷川兄弟と萱和磨だ。

今春に社会人となった谷川航と萱も含めて3人とも順大を拠点としており、3人は代表でも所属でも常に一緒に練習を積む。「毎日同じ体育館にいるのは刺激になる。試合でもいつも通りの雰囲気でできるのは強み」(谷川航)というトリオは互いにライバルであり、心強い仲間でもある。

中でも進境著しいのが谷川翔だ。昨年の全日本選手権で11連覇を逃した内村と入れ替わるように最年少優勝、今年は2連覇を果たした。ブレの少ない美しい演技姿勢と正確な着地が武器。試合会場でニコニコ笑いながら投げキスをする陽性のキャラクターも含めて、スター性を漂わせる。

昨年は最終選考会のNHK杯で失速し、世界選手権は補欠として現地に赴く悔しさを味わった。「新しい日本チームでチャレンジャーとして臨む。東京五輪につながる何かを持って帰ってきたい」と気合は十分だ。

オールラウンダーとして「ポスト内村」の期待もかかる翔に対し、2学年上の兄・航は冷静に現状を見つめる。「航平さんは絶対的なエースとして本当に心強かった。そこを翔ひとりで全部背負うのはきつい部分がある。僕や(萱)和磨がサポートして、うまくみんなの力を合わせて航平さんの分を補いたい」

控えめに弟を立てる兄だが代表入りは3年連続で、演技の安定感ではむしろ弟を上回る。18日の試技会ではトップの6種目合計86.650点をマークした。安定感だけでなく、得意の跳馬では最高難度の大技「リ・セグァン2」も持つ。成功率を上げており、日本の得点源として団体金メダルに欠かせない。

経験値なら15年の世界選手権団体制覇を知る萱の存在も大きい。合宿では高校3年生の橋本大輝と同部屋で緊張をほぐす仕事も担っている。

「僕の役目は6種目をミスなくこなすこと」。得意のあん馬や平行棒を中心に、派手さはなくとも着実に点数を稼ぐ萱は貴重だ。谷川兄弟とともに出場した7月のユニバーシアードでは個人総合で優勝している。

昨年大会の団体総合は中国、ロシアに3点近い差をつけられた。春の代表決定以降、3人を中心にDスコア(演技価値点)の引き上げに注力してきた。完成度は高いとはいえないが「(2チームと)勝負ができるレベルまで上がってきた」と水鳥本部長。東京五輪の前哨戦としてライバルに重圧をかけるためにも、新生・体操ニッポンの強さを示したい。

(本池英人)

大黒柱不在の状況は女子も同じだ。昨年大会で個人総合銀メダルに輝いた村上茉愛が腰痛で代表選考会を棄権。まだ五輪団体出場権を確保していない日本は、すでに出場が決まっている米国、ロシア、中国を除いて上位9チームに入る必要があるが、村上の代表落選に加えて相次ぐ故障が不安要素だ。
19日の試技会では杉原愛子が左足首捻挫で演技できなかった。2011年から代表に居続けるベテラン、寺本明日香も右足首を痛めて満足に練習できない状態にある。「アクシデントもあって(上位8チームの)予選突破はどうなんだろうという厳しい状況。でも結局やるしかない。全力を尽くすのみです」と悲壮感をにじませる。

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