報道巡りNHK会長を注意 郵政の抗議受け経営委

2019/9/26 13:19
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かんぽ生命保険の不正販売問題を報じたNHKの番組を巡り、NHK経営委員会(委員長・石原進JR九州相談役)が2018年10月、日本郵政グループの抗議を受け「ガバナンス(企業統治)強化」の趣旨で上田良一NHK会長を厳重注意していたことが26日、分かった。会長への注意は異例。

石原委員長は「番組に介入する意図は全くなかった。番組担当者が、郵政側に『制作の責任は会長にはない』などと間違った説明をしたことに注意した。会長は適切に対応してほしいという趣旨だった」と説明した。

関係者によると、発端は18年4月に放送された「クローズアップ現代+(プラス)」の「郵便局が保険を"押し売り" 郵便局員たちの告白」。番組はネット上に情報提供を呼び掛ける動画を投稿し、営業の在り方を追及した。

番組放送後、制作現場では新たな動画を投稿して続編を準備。この動画について郵政側は上田会長側に「組織ぐるみでやっているような印象を与える」として削除を要請。やりとりの中で番組担当者が郵政側に「会長は制作に関与しない」との趣旨の説明をした。

これに対し郵政側は、経営委に文書でガバナンス体制の強化を要請。経営委は、こうした経緯を問題視し、昨年10月に上田会長を注意した。

NHK広報部は「自主自律や番組編集の自由を損なうような事実はない」としている。〔共同〕

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