愛知の芸術祭、補助金不交付へ 文化庁「手続き不備」

2019/9/26 10:29 (2019/9/26 12:22更新)
保存
共有
印刷
その他

国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止になった問題を巡り、文化庁は26日、同芸術祭への補助金約7800万円を交付しない方針を固めた。愛知県が補助金申請した際、交付審査に必要な情報が文化庁に申告されず、手続き上の不備があったと判断した。

「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止となった問題で、愛知県庁で開かれた検証委の会議(25日午後)=共同

同庁関係者は取材に対し「展示内容の是非が不交付の理由ではない」と強調。ただ、展示などを巡り予想された「運営を脅かす事態」について、事前に伝えていなかったことを問題視した。近く正式に公表する。

愛知県の大村秀章知事は同日「まだ文化庁から何の連絡もない」とした上で、不交付が正式決定されれば、国の第三者機関「国地方係争処理委員会」に審査を申し出る意向を示した。県庁で記者団の取材に「合理的な理由があるのか係争委でお聞きすることになる」と述べた。

文化庁は4月、国が開催費などを支援する「文化資源活用推進事業」として同芸術祭を採択し、補助金を交付する予定だった。ただ交付の正式決定はしておらず、その後、元慰安婦を象徴した「平和の少女像」などの展示が物議を醸したことなどを受け、事実関係を精査していた。

その結果「芸術祭の円滑な運営を脅かす事態を予想していたにもかかわらず、文化庁の問い合わせまで申告しなかった」と確認。事業の継続性などに関する十分な情報が得られず、交付に当たって適切な審査ができなかったと判断した。

これを踏まえ「申請手続きに不適当な行為があった」として、補助金適正化法に基づき全額不交付とする方針だ。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]