【ワシントン=長沼亜紀】米商務省が25日発表した8月の新築一戸建て住宅販売件数(季節調整済み、年率換算)は71万3000戸で、前月比7.1%増加した。2カ月ぶりの増加で、ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(66万戸程度)を大幅に上回った。前年同月比では18.0%増えた。
販売価格(中央値)は32万8400ドル(約3500万円)で、前年同月から2.2%増えた。
住宅ローン金利の低下と住宅価格の上昇ペースが鈍り始めたことが追い風となって、低迷していた住宅市場には回復の兆しがみられる。8月は中古住宅販売件数が1年5カ月ぶりの高水準だったほか、住宅着工件数も約12年ぶりの高水準に達した。
ただ、金融調査会社MFRの主任エコノミストジョシュア・シャピーロ氏は「この先回復が続くかどうかは労働市場次第」との見方を示した。