コンチネンタル、7工場閉鎖 2万人を削減・配転 エンジン関連縮小し自動運転へシフト

2019/9/25 22:51
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【フランクフルト=深尾幸生】自動車部品世界2位の独コンチネンタルは25日、世界7工場の閉鎖を柱とするリストラ策を発表した。2029年までに24万人の従業員のうち合計2万人を削減したり配置転換したりする。閉鎖対象の多くはエンジン関連部品の工場で、電動化による需要縮小に対応する。自動運転やつながるクルマの分野に経営資源を集中する。

コンチネンタルは大規模なリストラに踏み切る(独ハノーバーの本社)

ガソリンエンジンやディーゼルエンジン向けの油圧部品では、ドイツの2工場とイタリア、米国の合計4工場を23~28年にかけて閉鎖する。コンチネンタルは30年までに既存エンジンの開発を打ち切る方針を示している。関連部品の需要や付加価値が低下するとみて閉鎖を決めた。

計器板などの主力拠点である独中部バーベンハウゼンの拠点も25年に生産を終了する。研究開発はコストの安い拠点に移して競争力を維持する。このほか、米国で油圧ブレーキの工場、マレーシアでトラック用タイヤの工場を閉鎖する。

雇用に影響が出る2万人のうち、1万5千人は23年末までに削減や配置転換の対象となる。このうち5千人がドイツ国内だ。リストラ費用として29年までに11億ユーロ(約1300億円)を想定している。コスト構造を改善して23年以降に年間5億ユーロのコスト削減効果を見込む。

人員削減にあたっては自然減のほか、解雇も実施する。一部の希望者には職業訓練をして社内のほかの職種につけるようにする。

自動車部品業界には、世界の自動車生産の成長鈍化と、電気自動車や自動運転などへの技術の変化の2つの逆風が吹く。コンチネンタルのエルマー・デゲンハート社長は声明で「自動車業界に出現しつつある危機に先んじて対応する」と述べた。

同社の19年1~6月のEBIT(利払い・税引き前利益)は前年同期比26%減少した。7月には新車市場の停滞を理由に通期業績見通しの下方修正を余儀なくされた。

9月にはそれまで株式の過半を持ち続けるとしていたエンジンなどのパワートレーン部門を売却を含めて検討すると発表。事業の再編を急いでいる。

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