スガキヤ 10~30円値上げ 増税分以上、材料費上昇で
スガキコシステムズ(名古屋市)は10月1日からラーメン店「スガキヤ」の主力商品を値上げする。麺類やサイドメニューなど計17種類の上げ幅は10~30円。人件費の高止まり、ネギや豚肉など材料費の上昇などを加味し、消費増税分以上の値上げに踏み切った。
3年半ぶりの値上げととなる今回の上げ幅は10円刻みの3段階。定番メニューの「ラーメン」は現行価格(税込み)の320円から330円にアップする。10円の上げ幅のうち増税分は6円ほどで、実質的な値上げは約4円という。
サラダセットなどのサイドメニューやソフトクリームなどの甘味などを合わせ、大半の商品が10円の値上げとなる中、「肉入りラーメン」(現行価格400円)は30円の値上げとなった。増税分の約10円に、豚肉価格の上昇に伴う20円分を上乗せした。
10月1日からの増税に伴い、サイゼリヤなどはほぼ全ての商品で本体価格を引き下げる実質値下げの対応をとる。
スガキヤでは「野菜たっぷり担々麺」など期間限定商品は実質値下げをすることで価格を据え置くほか、麺類向けのトッピングの肉の値段を据え置く代わりに枚数を減らす。さらに「高価格帯の商品の値段は変えない」(担当者)ことで、増税後の客離れを食い止める。
スガキコシステムズは赤字店舗の増加を背景に、4~9月期に全店舗の1割にあたる36店を閉めた。今回の値上げと合わせて採算改善を図る。