トランプ氏、弾劾手続きは…罷免に高いハードル

2019/9/25 15:25
保存
共有
印刷
その他

トランプ米大統領の罷免には上院議員の3分の2が賛成する必要がある(24日、ニューヨーク)=ロイター

トランプ米大統領の罷免には上院議員の3分の2が賛成する必要がある(24日、ニューヨーク)=ロイター

【ニューヨーク=中村亮】米野党・民主党はトランプ大統領の弾劾調査入りを決めた。下院の司法や情報特別委員会など6つの委員会が正式な弾劾調査に入る。ウクライナ疑惑に加え、カネや女性をめぐるトランプ氏の不正疑惑も調査の対象になるとみられる。

調査で民主党がトランプ氏の弾劾訴追が必要だと判断すれば、司法委の弾劾勧告を経て下院本会議で決議案を採決する。過半数の賛成でトランプ氏は弾劾訴追される。下院は18年の中間選挙から民主党が過半数を握っている。

下院で訴追されれば、次は上院で弾劾裁判が開かれる。大統領を罷免すべきかどうかに客観的な規定はなく、裁判を通じて上院の議員がそれぞれ最終判断する仕組みだ。裁判に出席した上院議員の3分の2が賛成すればトランプ氏は罷免される。その場合、副大統領のペンス氏が大統領に昇格する。

もっとも、大統領職を剥奪する罷免のハードルはきわめて高い。議会上院はトランプ氏が率いる与党・共和党が過半数の議席を占める。民主党がトランプ氏の罷免に必要な賛成票を集めるには、共和党からの大規模な造反が必須となる。

米CNNテレビによると、ペロシ氏は24日の下院民主党指導部の会議で弾劾調査をどのように進めていくか明確な方針を示さなかった。上院共和党の罷免支持が得られる見込みが立たず手探り状態とみられる。下院司法委トップのジェロルド・ナドラー氏は2019年中に弾劾調査を終えたい意向とされる。

戦後に罷免された大統領はいない。1970年代前半にウォーターゲート事件の司法妨害を追及されたニクソン元大統領は弾劾前に辞任を表明した。ホワイトハウス実習生と不倫したクリントン元大統領については下院が弾劾訴追したが、上院で罷免に必要な賛成票が集まらなかった。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]