玄海原発の差し止め認めず 福岡高裁

2019/9/25 14:12 (2019/9/25 15:08更新)
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九州電力玄海原子力発電所3、4号機(佐賀県玄海町)を巡り、住民ら約70人が運転差し止めを求めた仮処分申請の即時抗告審で、福岡高裁(山之内紀行裁判長)は25日、「具体的危険があるとはいえない」として、差し止めを認めなかった佐賀地裁決定を支持し、住民側の訴えを退ける決定をした。

九州電力玄海原発3、4号機(佐賀県玄海町)

差し止めを求めていたのは九州・山口の5県の住民ら。山之内裁判長は決定理由で、住民側が主張した火山の巨大噴火リスクについて「原発の運転期間中に巨大噴火が生じる可能性が相応の根拠をもって示されているとはいえない」と指摘。低頻度の巨大噴火は防災上想定しなくてもよいとの社会通念があるとして、原子力規制委員会の判断に不合理な点はないとした。

住民側はテロ対策施設「特定重大事故等対処施設(特重)」の完成が遅れる可能性が高いとする九電の見通しを踏まえ「テロに対して脆弱な状態が生じている」とも主張したが、山之内裁判長は「具体的な危険が存在するとは認められない」と退けた。

玄海3、4号機は2017年1月に原子力規制委の審査に合格し、18年に順次再稼働した。別の住民グループも差し止めを求めて仮処分申請したが、福岡高裁が今年7月、即時抗告を退けた。

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