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視覚障害の伴走者を増やそう 各地で練習会

視覚障害者のランナーとロープを握って一緒に走る伴走者を増やす取り組みを日本ブラインドマラソン協会が進めている。2020年東京パラリンピックに向けて注目が高まる中、定期的に都内で練習会を実施し、全国各地の関係団体とも連携する。裾野を拡大し、誰もが大会後も気軽にランニングを楽しめる環境づくりの実現を目指す。

日本ブラインドマラソン協会が開いた伴走者の練習会で、ランニングする参加者ら(1日、東京・代々木公園)

「それではゆっくりスタートしましょう」。9月1日、代々木公園(東京都渋谷区)で開かれた伴走者の練習会。参加者の女性が視覚障害者のランナーに声を掛け、同じロープを握りながら足並みそろえて走りだした。

開催されるのは毎月の第1日曜日。この日はスタッフを含めて約80人が集まり、初参加は15人ほど。誘導の仕方や腕の振り方など基本的な説明を受け、実際に一緒にランニングした。埼玉県幸手市の主婦、北沢奈緒子さん(33)は「息が合い走りやすかったと言われ、うれしかった。また来たい」と笑顔だった。

伴走者はガイドランナーとも呼ばれ、輪になったロープを共に握りながら「3時の方向に緩やかにカーブ」などと案内しながら走る。協会はパラ大会を目指す選手の伴走者を育成するだけでなく、ウオーキングやジョギングを楽しみたい視覚障害者をサポートするランナーも募っている。

協会によると、国内の視覚障害者は約31万人。東京パラリンピック開催決定などを通じて少しずつ伴走者は増えているが、まだ十分ではないのが現状だ。

代々木公園の練習会に毎月参加する視覚障害者の女性(50)は「時間が空いて少し走りたい時に走れるようになるのが理想。一人でも伴走できる人が増えてくれれば」と期待する。

知り合いの伴走者と約束し、毎週ランニングのために都内へ出てくるという千葉市の三上直人さん(37)も「自分が走りたくても相手と予定が合わないこともある。地元で走れるようになればありがたい」と話す。

練習会は都内に限らず協会の関係団体などが全国各地で開催。スタッフ同士で交流を重ね、連携して取り組んでいる。継続した参加を促すため、今年からは初参加者に経験者が積極的に声を掛けるなどのサポート態勢をさらに充実させるよう心掛けているという。

上級者向けの伴走研修会や、視覚障害者との合宿なども実施。協会事務局長の在田宗悟さん(70)は「障害者と健常者が一緒にでき、障害への理解が深まるスポーツだ。まずは多くの人に伴走への興味を持ってほしい」と話している。

〔共同〕

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