無人補給機打ち上げ成功 三菱重工H2B、民間主導で初

2019/9/25 9:53
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三菱重工業は25日午前1時5分、ロケット「H2B」8号機を種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げた。ロケットに搭載する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の無人補給機「こうのとり」8号機を上空で分離し、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を供給するための軌道に乗ったことを確認した。

当初は11日に打ち上げを予定していたが、直前に発射台からの火災で中止していた。機体に影響がなかったことから再打ち上げし、成功した。

H2BはH2Aの約2倍の約8トンの衛星打ち上げ能力を持つ日本最大のロケット。遅れはあったものの、H2Bは打ち上げ成功率で100%を維持することになる。

三菱重工は日の丸ロケットとして当初の予定通りに打ち上げる「オンタイム打ち上げ」を売り物にしている。今後は部品や素材で不具合を出さない設計・開発体制といった品質の確保が課題となる。

こうのとりは約5.3トンの物資を詰め込んだ。ISSでの食料や研究用資材、実験装置、バッテリーなどを届ける役割を担う。今回は2018年11月に「宇宙活動法」が施行され、許認可制によって民間主導でロケットを打ち上げる枠組みができてから初めてのH2B打ち上げとなった。

三菱重工とJAXAはH2Bの実績を基に今後はよりコストを下げて20年度に次世代の「H3」初号機を打ち上げる予定だ。

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