小田急・京王・世田谷区、連携し下北沢駅周辺を再開発

2019/9/24 18:24
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小田急電鉄京王電鉄、東京都世田谷区は24日、小田急線と京王井の頭線が交差する下北沢駅を中心とした再開発計画の概要を発表した。小田急は2019~20年にかけ、地下化した小田急線の世田谷代田―東北沢駅間のエリアに複合施設「下北線路街」を新設する。京王も21年ごろをめどに商業施設を開く。鉄道会社と地域が連携して、魅力ある街づくりを目指す。

小田急電鉄が下北沢に開業するホテル(イメージ)

小田急は線路を地下化して上下2線ずつに増やす複々線化事業を、18年3月に完成させた。これにより、下北沢駅を中心に線路や踏切があった地上部に広さ約2万7500平方メートルの用地を生み出した。24日には、下北沢駅東側にオープンスペース「下北線路街 空き地」を開業した。

飲食店や物販店が入居する商業施設に加えて、20年12月には客室数約50室のホテルをオープンする。ほかに箱根から温泉を運ぶ温泉旅館や学生寮、保育所なども開設を予定する。小田急はすでに、世田谷代田駅周辺にアパートや東京農業大学のオープンカレッジなどを開設している。

再開発に当たっては地域住民らと話し合いを重ね、要望を取り入れた。同日の記者会見で、小田急の星野晃司社長は「地域と一体感のある景観づくりを進め、地域の方に愛着を持ってもらえる街を目指す」と強調した。

京王は井の頭線下北沢駅の高架下のスペースで開発を進めていく。商業施設のほか、世田谷区の図書館カウンターの開設を予定している。京王電鉄の紅村康社長は「下北沢の街づくりに少しでも貢献し、長い間親しまれる施設を作っていきたい」と述べた。

世田谷区は土地の一部を小田急から借り受け、駅前広場を中心に整備を進める。晴れた日には富士山を眺められるといった地域の特性を生かした整備を進める。駅間をつなぐ通路は緑化やベンチの整備などをし、住民の憩いの場にもなるようにする。世田谷区の保坂展人区長は「シモキタらしさともいうべき街の特性を残しながら、発展させる」と意気込んだ。

下北沢駅は1日当たりの乗降人員が小田急が約11万8千人、京王は約11万4千人。新宿にも渋谷にも近く、演劇や音楽といった文化の発信拠点でもあり若年層を中心に人気が強い街だ。駅周辺の再開発により、鉄道会社と行政、地域が一体となり街の魅力を高める。

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