北海道猿払村の沖約500メートルにあった「エサンベ鼻北小島」付近(5月)=共同
海上保安庁は24日、消失した可能性があるとされたオホーツク海の無人島「エサンベ鼻北小島」が消失したと発表した。北海道猿払村の沖約500メートルにあるとされた位置付近を測量したところ、浅瀬があるのみで島は存在しなかったことを確認した。干潮時に水面上にある「低潮高地」と定義できれば領海の基準となるため、海上保安庁は追加で調査する。
同島はオホーツク海に位置し、日本の領海を決定する基線となる国境離島の1つ。2018年に「海面から見えない」との情報が寄せられ、第1管区海上保安本部が5月に調査していた。同島が消失しても日本の排他的経済水域には影響がなく、領海もほぼ現状を維持できるという。