巨人・阿部が今季限りで引退 通算405本塁打 強打の捕手
プロ野球巨人の阿部慎之助捕手(40)が今季限りで現役を引退することが24日、分かった。球団関係者が明らかにした。現役19年で通算2000安打、400本塁打を達成し、球界を代表する強打の捕手として活躍した。5年ぶりのセ・リーグ優勝を花道にする。

阿部は近日中にも記者会見を開き、引退を発表するとみられる。
1979年千葉県出身。安田学園高、中大を経てドラフト1位で巨人に入団した。長嶋茂雄氏の監督最終年だったプロ1年目(2001年)から正捕手として活躍。守備の負担が大きいポジションながら長打力を兼ね備え、昨季まで18シーズン連続2桁本塁打(20本以上は通算9シーズン)をマークした。
12年には首位打者(打率3割4分0厘)、打点王(104打点)の活躍で日本一に貢献。リーグ最優秀選手にも選ばれた。プロ19年で2度の3連覇を含む8度のリーグ優勝、3度の日本一にも貢献した。日本代表として五輪、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも各2度出場し、09年の第2回WBCでは2連覇に貢献した。

近年は度重なるケガの影響もあり、一塁手へのコンバートも経験した。先発出場の機会も減ったが、17年には通算2000安打を達成。今年6月1日には史上19人目となる通算400号本塁打を達成した。23日には神宮球場でのヤクルト戦で今季6号ソロを放った。
23日現在の通算成績は出場2279試合、2131安打、405本塁打、1284打点、打率2割8分4厘。