英首相が新核合意の検討示唆 イラン問題、米に同調か

イラン緊迫
2019/9/24 5:58
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【ロンドン=中島裕介】英国のジョンソン首相は23日、国連総会に出席のため滞在中のニューヨークで、イラン問題について「今こそ前進し、新たな取引を行うべきだ」と述べ、新たな核合意が必要だとの考えを示唆した。新合意についての詳細には触れなかった。欧米メディアが報じた。

これまで英国は独仏とともに現行の核合意を維持すべきだとの立場だった。「新合意が必要」との路線にカジを切れば、英のイラン政策の大きな方針転換となり、先に離脱した米国への同調ともいえる。一方、ブルームバーグ通信によると、英政府の事務方はジョンソン氏の発言を受けて「首相は現行の合意を支持している」と説明し、従来の姿勢は変わっていないとの見方を示した。ジョンソン氏の発言が正式な英政府の外交方針になるかは、まだ見通せない。

2015年に米英独仏中ロとイランが結んだ核合意はイランが核開発の大幅な制限を受け入れ、代わりに米欧が原油取引などの経済制裁を緩和する内容だった。だがトランプ米政権は18年5月に離脱し、原油の全面禁輸などの制裁を再開。打撃を受けたイランはウランの濃縮度を上げるなど核合意の義務を違反し始めており、核合意は崩壊の瀬戸際に立っている。

トランプ氏はジョンソン氏の発言を歓迎している。英紙フィナンシャル・タイムズは、トランプ氏が「彼をとても尊敬している。彼はとても賢く、タフだ」とジョンソン氏へ賛辞を送ったと報じた。

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