国連で気候サミット 若者代表「我々は失敗許さず」

2019/9/24 3:28 (2019/9/24 9:02更新)
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国連本部で開かれた気候行動サミット(23日、ニューヨーク)=ロイター

国連本部で開かれた気候行動サミット(23日、ニューヨーク)=ロイター

【ニューヨーク=大島有美子】米ニューヨークの国連本部で23日、「気候行動サミット」が開かれ、各国が気候変動への対応を議論した。スウェーデンの環境活動家のグレタ・トゥンベリさん(16)は若者の代表として登壇し「失敗したら我々は許さない」と各国の指導者たちに警告した。グテレス国連事務総長は「77カ国が2050年に温暖化ガスの排出を実質ゼロにすることを約束した」と締めくくった。

グテレス氏は冒頭の演説で「我々は十分話しつくしてきた。今回は対話でも交渉でもなく、行動するためのサミットだ」と各国に改めて具体的な計画を提示するよう求めた。気候変動対策の強化を訴えるためにヨットで大西洋を横断したトゥンベリさんも「未来はあなた方にかかっている」と各国首脳に迫った。

英語での発言原文はNikkei Asian Reviewに掲載しています「'How dare you': Transcript of Greta Thunberg's UN climate speech

こうした呼びかけに積極的な姿勢を見せたのは欧州勢だ。メルケル独首相は「産業で発展した国を代表して、我々の技術と資金のできる限りを地球温暖化防止に注ぐ必要がある」と述べた。気候対策に14年比で2倍となる40億ユーロ(約4700億円)を投じると表明した。30年に二酸化炭素(CO2)の排出量を、1990年比で55%減らす目標も掲げた。

マクロン仏大統領も同様の目標を示した。英独とともに気候変動対策のファンドへの出資額を引き上げると述べ「米国が抜けた穴を補う」と発言した。マクロン氏は「気候対策に資する貿易の枠組みが必要だ」と主張。「(温暖化対策の国際枠組みの)パリ協定に背を向けるような国々とは新たな貿易の枠組みを作りたくない」と述べ、同協定から離脱を表明している米国を暗に批判した。

中国の王毅(ワン・イー)外相も登壇した。18年に125万台の電気自動車など環境に配慮した新エネルギーを使う車を導入した実績を強調した。インドのモディ首相は電気自動車への切り替えや、水資源を守る取り組みを進めるとした。

トランプ米大統領は参加しないとみられていたが、会場に一時姿を見せた。発言はなかった。米国が気候変動に背を向けているとの批判が強まるなか、関心があると示す狙いがあったとみられる。日本は小泉進次郎環境相が出席したが、発言の機会はなかった。

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