石灰石の新素材 「紙の神様」と世界普及に挑む
TBM・山崎敦義社長 後編(日経STARTUP X)

2019/9/27 6:30
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石灰石が原料で紙やプラスチックの代替素材として注目される「LIMEX」はTBM(東京・中央)が開発した。山崎敦義社長は異色の経歴の持ち主で、化学や素材の専門家ではない。新素材の実用化への道を開いたのは「紙の神様」と呼ばれる人物との出会いだった。LIMEXの世界展開へ奔走する山崎社長は、動画配信サイト「Paravi(パラビ)」の日経オリジナル番組「日経STARTUP X」に出演し、「サスティナビリティー(持続可能性)革命のトッププレーヤーになる」と夢を語った。

山崎社長は中学卒業後、大工の見習いになり、20歳で中古車販売会社を起業した。転機は30歳のとき。欧州で目にした歴史的な建造物や街並みに衝撃を受け、世界規模の大きな仕事に挑もうと奮い立った。その頃、石灰石を原料とする台湾製ストーンペーパーに巡り合う。まず輸入を手掛け、やがて自ら生産しようと試みたが品質向上や重量などの課題が立ちふさがった。そこで知人から紹介されたのが日本製紙の元専務の角祐一郎氏。角氏の技術的助言を受けて課題を克服し、新素材LIMEXは量産・実用化へと大きく前進した。角氏は現在、TBMの会長に就いている。

山崎敦義(やまさき のぶよし)1973年生まれ。大阪府岸和田市の中学校を卒業後、大工の見習いに。20歳で中古車販売会社を起業。2008年に台湾製のストーンペーパーの輸入事業を始め、11年にTBMを設立し社長に。

山崎敦義(やまさき のぶよし)1973年生まれ。大阪府岸和田市の中学校を卒業後、大工の見習いに。20歳で中古車販売会社を起業。2008年に台湾製のストーンペーパーの輸入事業を始め、11年にTBMを設立し社長に。

LIMEXは脱プラ・脱紙の新素材として世界から注目され、山崎社長は今、海外でのライセンス生産の実現に奔走している。プラ代替としては欧州や東南アジア、紙代替としては水資源の乏しい国からの引き合いがあるという。山崎社長は「今後起きるサスティナビリティー革命において日本発の技術や価値観は大きな競争力を持つ」と力説した。

(2019年8月16日収録)

全編を動画配信サイト「パラビ」で配信しています
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