三菱重、ロケット火災は断熱材発火が原因と発表

2019/9/23 16:04
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火災が発生したH2Bロケットの発射台付近で行われた消火活動(11日午前5時29分、鹿児島県の種子島宇宙センター)=共同

火災が発生したH2Bロケットの発射台付近で行われた消火活動(11日午前5時29分、鹿児島県の種子島宇宙センター)=共同

三菱重工業は23日、種子島宇宙センター(鹿児島県)で記者会見を開き、11日に直前の火災で打ち上げを中止した基幹ロケット「H2B」8号機の異常の原因と対策を発表した。ロケット下部でエンジン冷却に使う液体酸素が発射台の開口部に垂れ静電気で断熱材が燃えたという。対策として帯電防止のアルミシートを施した。25日午前1時5分に再打ち上げする。

発射台の開口部は鋼材でできており、表面を断熱材と耐熱材の2層でカバーしている。高濃度の酸素が吹き付けられ、帯電した際に発火してしまった。11日は風が弱く、液体酸素がうまく外部に散らばらなかったのも発火の原因の1つという。

三菱重工の打ち上げ責任者の田村篤俊氏は「火災という事態や、予定通りに打ち上げられなかったことを厳粛に受け止めている。次に成功することで信頼性をつなげていきたい」と話した。

ロケットには宇宙航空研究開発機構(JAXA)の無人補給機「こうのとり」8号機を載せており、国際宇宙ステーション(ISS)に食料や研究用の設備やバッテリーなどの資材を運搬する。

火災の熱、放水、煙による致命的な影響はなかったことから水分やススを除去し点検の上再発射が可能と判断した。再打ち上げは当初24日を予定していたが、ロケットの機体がロシアのソユーズ宇宙船の軌道に接近するため25日に再延期した。

H2Bは約8トンの衛星打ち上げ能力がある日本最大のロケットで、過去7回すべて打ち上げに成功している。

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