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連覇目指す西武、V目前に先発陣が覚醒?

2019/9/24 3:00
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超強力打線の援護があるから少々の失点には目をつぶろう。ファンも半ばあきらめの目で見ていた西武の先発陣。それが9月に入ってから安定した投球を見せるようになってきた。ソフトバンクとの激しい優勝争いが大詰めを迎える中、先発陣の奮闘がリーグ連覇の鍵を握る。

(記録は9月23日現在)

一時は首位ソフトバンクに8.5ゲーム差をつけられたものの、西武は8月に17勝10敗、7つの貯金を稼いで波に乗った。その原動力は自慢の超強力打線だ。8月のチーム月間打率は驚異の2割9分9厘、47本塁打。総得点172は1962年8月の南海(現ソフトバンク)の173に次ぐプロ野球史上2位で1試合平均得点は6.37だった。

18日のオリックス戦で好投したニール。自身の連勝を10に伸ばした=共同

18日のオリックス戦で好投したニール。自身の連勝を10に伸ばした=共同

一方で先発投手陣は散々だった。8月1日のソフトバンク戦から12日のロッテ戦まで10試合連続で初回に失点を喫する不安定さ。月間の総失点も162を数え、1試合の平均失点は6。15日のオリックス戦で先発の本田圭佑が2回持たず7失点でKOされ、8-20で大敗したかと思えば、移動日を挟んで臨んだ17日のソフトバンク戦は13-8で打ち勝つなど大味な試合が続いた。

ニール、テンポよく10連勝

それが9月に入るとにわかに先発陣の安定感が増してきた。19試合でクオリティースタート(6回以上を自責点3以内)が12試合、うち7回以上を自責点2以内とするハイクオリティースタートが6試合を占める充実ぶりを見せている。

中でも安定感が抜群なのが来日1年目のザック・ニール。米大リーグのアスレチックスやドジャースでプレーした経験のある30歳は「ゴロを打たせる投手」と自らを評するように派手さはないが、テンポのいい投球で打者を打ち取っていく。18日のオリックス戦では今季最長の8回を投げて5安打無失点。自身の連勝を10に伸ばし「投げれば投げるほど状態が上がってきている」と充実感を口にする。

ニールの快投に刺激を受けたのか、翌19日の日本ハム戦では十亀剣が八回途中4安打無失点と好投。チームも2試合連続零封リレーを演じ、「この大事なところでよく投げてくれた」と辻発彦監督を喜ばせた。十亀は前回12日のソフトバンク戦でも8安打を浴びながら7回を無失点。救援陣が打たれて白星とはならなかったが、今季15勝の相手エース、千賀滉大に一歩も引かない投球が光っていた。

19日の日本ハム戦で5勝目を挙げ、辻監督(左)と握手を交わす十亀。監督もびっくりの2試合連続無失点勝利だった=共同

19日の日本ハム戦で5勝目を挙げ、辻監督(左)と握手を交わす十亀。監督もびっくりの2試合連続無失点勝利だった=共同

2人の好投に共通していたのは制球が安定していたこと。18日のニール、19日の十亀ともに無四球でストライク先行だったから野手陣もリズムがとりやすかった。救援陣が崩れてチームは敗れたが、21日の楽天戦に先発した今井達也は7回5安打無四球で無失点。力強い速球を軸に相手打線を抑え込み、「今季一番の内容だった」と辻監督をうならせた。

山川穂高(42本)、中村剛也(30本)、外崎修汰(26本)、森友哉(23本)、秋山翔吾(20本)とパ・リーグでは初となる日本選手5人が20本塁打以上を達成した打線の破壊力は言うまでもない。そこに先発陣が計算できるようになれば、ペナントレース、そしてその先に待ち構えている戦いに向けてどれだけ心強いか。先発陣の覚醒が本物ならばリーグ2連覇、2008年以来の日本一に大きく近づく。

(馬場到)

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