ソフトバンクG、「ウィーワーク」CEOの退任要求か 米紙報道

2019/9/23 8:10
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【ニューヨーク=大島有美子】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)など複数の海外メディアは22日、シェアオフィス大手ウィーカンパニーの最高経営責任者(CEO)のアダム・ニューマン氏がCEO職を退くよう大株主のソフトバンクグループ(SBG)が求めていると報じた。ウィーは9月にも予定されていた新規株式公開(IPO)を延期している。企業統治の改善を進める狙いとみられる。

世界の大都市でシェアオフィス「ウィーワーク」を展開している(ニューヨーク)

世界の大都市でシェアオフィス「ウィーワーク」を展開している(ニューヨーク)

ウィーは世界でシェアオフィス「ウィーワーク」を運営している。SBGはウィーカンパニーに累計で100億ドル超を出資してきた。SBGのロナルド・フィッシャー副会長がウィーの取締役に就いている。

ウィーにはニューマン氏のほか6人の取締役がいる。WSJなどは早ければ今週にも取締役が集まり、ニューマン氏の去就を議論すると報じている。

ウィーの想定企業価値はSBGが1月に出資した際に470億ドル(約5兆円)とされていたが、足元のヒアリングでは7割減の150億ドル程度まで減る見通しだ。少数株主の意見が反映されにくい企業統治などが投資家から問題視されている。

ウィーは当初、ニューマン氏に1株あたり通常の20倍の議決権を持つ種類株を割り当てる計画だったが、これを10倍にするといった改善策を9月中旬に公表した。独立の社外取締役も招く方針だが、SBGはなおニューマン氏の影響が強すぎる企業構造を憂慮しているとみられる。各紙はニューマン氏が友人らと大麻を吸っていたということも報じており、経営者としての資質も疑問視されているようだ。

ただ実際にニューマン氏をCEO職から解任できるかどうかは不透明だ。まず取締役会のメンバーで過半数の支持を得る必要がある。仮に取締役会でニューマン氏の退任を決めたとしても、ニューマン氏はなお、議決権ベースで過半数を握っており、取締役を刷新することが可能だ。

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