百貨店に駆け込み需要、宝飾品や礼服 8月は2%増

消費税10%
2019/9/20 23:01
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日本百貨店協会(東京・中央)が9月20日に発表した8月の全国百貨店売上高は既存店ベースで前年同月比2.3%増と5カ月ぶりに前年を上回った。結婚式向けの宝飾品や礼服など購入が決まっている高額品が大都市を中心に伸びた。9月も販売は堅調だが、2014年の増税時と比べると駆け込みは小幅にとどまる。

宝飾品など高額品に駆け込み消費が見られる(東京都町田市の小田急百貨店町田店)

8月の百貨店の全体売上高は2%増の4200億円。七五三や結婚式などに使う礼服などが好調で、苦戦が続いていた衣料品が1.6%増と14カ月ぶりに増加した。高級時計や雑貨に加え、軽減税率の対象外の酒類も販売を伸ばしている。

9月(17日現在)も高額品の駆け込みで前年同期比で4~5%増えている。ただ前回の消費増税の前月だった14年3月は25%増だった。百貨店協会は「前回ほどの勢いは感じられない」という。

一方、訪日客による免税売上高は0.7%減の256億円と7カ月ぶりに減少した。中国元の低迷や日韓関係の悪化で訪日客が減少したのが響いている。韓国の訪日客の売上高は半減した。

スーパーの動きは鈍い。日本スーパーマーケット協会など食品スーパー業界3団体が同日発表した8月の全国食品スーパー売上高(速報値、既存店ベース)は、前年同月比1.3%減と、前年実績を10カ月連続で下回った。九州北部の大雨や台風など天候不順の影響で客足が伸びなかった。

全国スーパーマーケット協会(東京・千代田)の増井徳太郎副会長は同日の記者会見で「(食品などの)軽減税率は(消費に)プラスに働くと思っている」と期待を示した。

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