豚コレラワクチン接種方針、中部の養豚農家は安堵

2019/9/20 20:40
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農林水産省が豚コレラ対策で豚へのワクチン接種の実施方針を発表した20日、中部地方の養豚農家からは安堵の声が上がった。ただ、ワクチンを接種した豚肉の流通が制限されれば養豚業界が打撃を受ける懸念があり、中部地方の知事からは流通制限などへの対策を求める声が上がった。

愛知県豊田市の養豚業、鋤柄雄一さん(50)は「一歩前進した」としながら「もっと早くやっていれば被害を広げずに済んだという思いもある」と話す。同県田原市の瓜生陽一さん(54)は「動き始めたという気持ちだが、まだ安心できない。動向をしっかりみていく」と気を引き締めた。

ワクチン接種をした豚とウイルス感染した豚は見分けがつきづらく、一定の地域内にとどめる流通制限をかける必要が出てくるため、地方経済への影響を懸念する声も上がる。愛知県の大村秀章知事は「地域限定でやればそこの養豚業が成り立たない」と強調。その上で全国一律など広域での接種は「消費者までの関係事業者の合意が得られればありだと思う」とし、「まずは(国が)論点を正確に整理すべきだ」と注文をつけた。

三重県の鈴木英敬知事は「ワクチン接種に方針転換したことは評価できる」とした上で、「国の責任できちんと対応し、自治体や生産者と一体になった対策が必要だ」と述べた。岐阜県の古田肇知事は「速やかに接種の具体的な方法や、円滑な流通の確保策をクリアにしていく必要がある」とのコメントを発表した。

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