大丸心斎橋、改装開業 ポップカルチャー世界に発信

2019/9/20 10:49
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リニューアルした大丸心斎橋店本館の化粧品売り場(20日午前、大阪市中央区)

リニューアルした大丸心斎橋店本館の化粧品売り場(20日午前、大阪市中央区)

86年ぶりに建て替えた大丸心斎橋店本館(大阪市)が20日開業した。スローガンは「世界が憧れる、心斎橋へ。」。化粧品などの定番商品に加え、海外でも人気のある日本のアニメや文化を発信するコーナーを設置。韓国人観光客の減少などもあるなか、国内外からの集客に力を入れる。

リニューアルオープンを前に、大丸心斎橋店本館に並ぶ人たち(20日午前、大阪市中央区)

リニューアルオープンを前に、大丸心斎橋店本館に並ぶ人たち(20日午前、大阪市中央区)

午後12時半ごろまでに開店を待ちわびる約1000人が並び、当初予定の午後1時から約5分前倒しで開店した。朝6時に起きたという東大阪市の女性(83)は「バッグを見てから、地下のフードホールで食事したい」と笑顔。「昼飲み」が目当てと話す大阪市内から来た女性(50)もいた。行列には外国人の姿も目立った。フランスから旅行で訪れた男性(22)は人気アニメ「ポケットモンスター」のグッズ店ができるとネットで知り、予定に組み込んだ。「時間がないけど今日はグッズだけでも見たい」と待ち切れない様子だった。

リニューアルした大丸心斎橋店本館(20日午前、大阪市中央区)

リニューアルした大丸心斎橋店本館(20日午前、大阪市中央区)

本館は地上11階、地下3階建てで、関西初出店の41店舗を含む368店舗が軒を連ねる。

百貨店の顔となる1階は、米国出身の建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計した旧本館の意匠を活用。幾何学模様のモチーフで彩られた天井やステンドグラスが、華やかな空間をつくり出す。

同階の化粧品売り場には、仏クリスチャン・ディオールや資生堂など45のブランドが集まった。2~3階にはVIPルームを備えた店舗も設け、ゆったりと買い物できるよう工夫した。

人気ゲーム・アニメ「ポケットモンスター」がテーマのカフェも入った

人気ゲーム・アニメ「ポケットモンスター」がテーマのカフェも入った

9階は日本のポップカルチャーを体感できるフロアとした。ポケモンがテーマのカフェではキャラクターをあしらった料理や飲み物を楽しめる。「週刊少年ジャンプ」の人気作品のグッズを販売する店も入った。

旧本館は2015年末に営業を終え、工事や店舗開発に取り組んできた。北館と南館でのこれまでの免税売上高比率は4割弱。大丸松坂屋百貨店の好本達也社長は「当初(本館の)9階には第2の化粧品売り場の展開を検討していた」と明かす。ただ「外国人の顧客に様々な価値を提供したい」と、日本の現代文化を発信する空間に再設計した。訪日客を呼び込むしかけは今後も続ける。21年春に開く北館の9階には日本文化を体験できる店舗を設ける方針だ。

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