イスラエル首相、大連立を提案 野党は拒否

2019/9/20 1:22
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イスラエルのネタニヤフ首相は続投に向けて、ライバルの中道野党連合「青と白」に連立を呼びかけた=ロイター

イスラエルのネタニヤフ首相は続投に向けて、ライバルの中道野党連合「青と白」に連立を呼びかけた=ロイター

【テルアビブ=飛田雅則】イスラエルのネタニヤフ首相は19日、中道野党連合「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長に大連立政権の樹立を呼びかけた。17日の総選挙では政権樹立に必要な過半数の議席を獲得した政党・会派がなかった。ネタニヤフ氏は首相の輪番制を提案したもようだが、ガンツ氏は拒否した。連立の枠組みを巡る駆け引きが活発になりそうだ。

選挙管理委員会の発表(開票率約97%)によると、定数120のうち「青と白」が33議席、ネタニヤフ氏が率いる「リクード」は31議席を獲得した。「青と白」を中心とする中道・左派勢力も、「リクード」を軸とする右派・宗教系勢力のいずれも過半数の61議席には届いていない。連立で両党が合意すれば過半数の64議席となる。

ネタニヤフ氏は19日のビデオメッセージで「右派が軸の政権樹立を目指したが不可能となった」と述べた。そのうえで、「大連立以外の選択肢はない。みんな我々が一緒に働くことを期待している」とガンツ氏に呼びかけた。

一方、ガンツ氏はこの提案を拒否し、自らが軸となる政権の発足を目指すと主張した。同氏は選挙前、リクードと連立を組む条件として、汚職疑惑を抱えるネタニヤフ氏の退陣を要求してきた経緯がある。

ネタニヤフ氏は複数の汚職疑惑を抱え、検察の捜査が進んでいる。同氏は首相を続投し、国会で刑事訴追を回避する法案を成立させなければ、起訴や裁判を免れることは難しいとみており、続投に躍起になっている。

選挙の最終結果は近く発表される見通し。結果を受けて、リブリン大統領が政権を樹立させられる可能性が最も高い政党の代表に組閣を要請する。リブリン大統領がネタニヤフ氏とガンツ氏のどちらに組閣を求めるかが当面の焦点となっている。

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