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世界レスリング川井梨、成熟のV 失策にも慌てず

Tokyo2020
2019/9/19 23:45
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「安心した部分と悔しい部分が複雑で……」。苦戦続きの日本女子チームを救った安堵と思わぬ追い上げにあったふがいなさと。ないまぜになった感情があふれ、川井梨が涙声を震わせた。

【関連記事】女子76キロ級・皆川が銀 世界レスリング、川井友ら敗者復活戦へ

女子57キロ級で優勝し、肩車で日の丸を掲げる川井梨紗子=共同

女子57キロ級で優勝し、肩車で日の丸を掲げる川井梨紗子=共同

昨年この階級を制している栄寧寧との「世界女王対決」は、序盤から五輪女王でもある格の違いを見せつけた。第1ピリオド中盤。揺さぶりをかけてから両足に食いついたタックルは、全く反応を許さない。第2ピリオド開始早々、再び両足タックルを決めた。

スピードの違いは歴然。9-0に差を広げ楽勝ムードが漂ったが、ここで調子に乗りすぎたか。10点差をつけてのテクニカルフォール狙いでしつこく仕掛けた両足タックルはさすがに芸がなさ過ぎた。しのがれ返されて4点を献上。さらに体を回され3点差まで詰め寄られた。

逃げ切り勝利に「これが東京(五輪)じゃなくて良かったという部分もある」。負けが許されぬ女子エースとしての自覚から、手放しでは喜べぬ戴冠。ただ世界女王を問題にしないタックルの鋭さや、"失策"後もばたつかず逆転は許さない安定感に、伊調との死闘を経たレスラーとしての成熟も感じさせた。

負けられなかった理由がもう一つ。妹の友香子が3回戦で敗れ、敗者復活戦に回った。「しっかり自分が優勝する姿を見せて。勇気づけたいなと」。あと一歩のところまで来た姉妹での東京五輪へ。まずは姉が力水をつけた。

(西堀卓司)

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