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楽天が台湾の球団買収、ブランド浸透の起爆剤に

2019/9/19 23:00
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台湾のプロ野球団ラミゴの買収を発表した楽天アジアの渡辺氏(左から2番目。19日、台北市内)

台湾のプロ野球団ラミゴの買収を発表した楽天アジアの渡辺氏(左から2番目。19日、台北市内)

楽天は19日、台湾のプロ野球の人気球団「ラミゴモンキーズ」を買収すると発表した。運営会社と全株式の取得に向けた基本合意書を締結し、2020年シーズンから台湾プロ野球リーグに参入する。楽天は台湾で電子商取引(EC)やクレジットカード事業を展開している。これまでもスポーツ事業を通じてブランド認知を高めてきた経緯があり、課題の海外市場開拓の起爆剤にする。

「台湾に根ざした経営をしていく」。楽天のアジア統括会社で事業運営責任者を務める渡辺崇氏は同日、台北市で開いた記者会見でこう語った。

買収総額は非公表としているが、台湾メディアは日本円で11億円前後と報じている。現地のプロ野球機構「中華職業棒球大連盟」(CPBL)での理事会で承認を経て参入する。球団名は現在のラミゴモンキーズから変更する方針だ。

CPBLには5球団が加盟する。プロ野球・楽天の川田喜則ボールパーク本部長は会見で「台湾で人気ナンバーワンの球団。良い部分を尊重しながら、経験を生かして貢献したい」と述べた。

ラミゴは17~18年にリーグ年間優勝を果たすなど台湾球界で屈指の実力を持つ。一方で運営は赤字で7月に身売りに向け買い手を探していた。劉●(たまへんに介)廷球団社長は「楽天なら幅広いネットサービスの生態系を活用して発展させられる」と述べた。

楽天はプロ野球の楽天野球団を設立して05年にプロ野球に、15年にはサッカーJリーグの「ヴィッセル神戸」の全株式を取得してJリーグにそれぞれ参入した。ヴィッセル神戸は18年の売上高にあたる営業収益が前年度比85%増の96億円と、Jリーグ史上最高額となっており、楽天の経営手腕への期待は大きい。

楽天が狙うのは本業との相乗効果だ。楽天は08年から台湾で事業を本格化。今年3月に台湾のネット通販大手のPChomeオンラインと提携、7月末には台湾での銀行業務の認可も取得した。台湾における楽天のEC会員は約600万人で、人口の25%に達する。カードやポイントなど関連するサービスの利用者も増えており、海外では米国に並ぶ重要市場だ。

楽天は国内外でスポーツ事業を通じて、ブランド認知を高めようとしている。16年にスペインの名門サッカーチーム「FCバルセロナ」、17年には米プロバスケットボールNBAの強豪「ゴールデンステート・ウォリアーズ」とパートナー契約を締結した。

楽天の海外売上高比率は2割にとどまる。スポーツを通じて現地にブランドを根付かせれば、日本に続く「経済圏」づくりにつながるとにらむ。

(広井洋一郎、台北=伊原健作)

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