楽天と西友、無人配送車で商品配送 横須賀で試験

2019/9/19 19:18
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楽天と西友は19日、無人配送車で店舗から消費者のもとに自動で商品を届ける試験サービスを始めた。通販の市場規模が拡大するなか、物流を担う人材は不足している。次世代通信規格「5G」の普及などもにらみ、最先端の物流技術の実用化に備える。

無人配送車が商品を公園まで自動で配送する
(19日、横須賀市内)

横須賀市内の「うみかぜ公園」。西友のリヴィン横須賀店で商品を積み込んだ無人配送車が時速5~6キロメートルのスピードで、公園でバーベキューを楽しむ消費者のもとに向かった。無人配送車が到着すると、家族客がパスワードを入力して棚を開け、アイスやジュースなどを取り出した。

サービスは9月21日から10月27日までの土曜日と日曜日に実施する。専用のスマートフォンアプリで商品を注文すると、公園内の所定の位置までロボットが商品を運ぶ仕組みだ。注文の受付時間は午前8時からで、1日最大12件を配送する。

商品はビールや飲料、お肉や衣料品など400品目から選ぶ。ロボットが走っている場所はアプリで常時確認でき、到着するとスマホにパスワードが通知される。今回のサービスでは1回300円の配送料を徴収する。

無人配送車は全地球測位システム(GPS)などを使って位置を認識し、地図データに沿って自動で動く。車体に取り付けたカメラやセンサーで障害物を検知しながら、指定された場所まで荷物を届ける。中国のネット通販大手、京東集団の無人配送車を採用した。

無人配送車は現行法では公道を走ることができず、今回は公園内のみを走行する。現在、官民でルール整備に向けた議論を進めている。楽天の安藤公二常務執行役員は「ルール整備の議論に先行する形でサービスの実績を積むことで、実用化に向けた課題を提示したい」と話す。

楽天と西友は横須賀市内で、小型無人機(ドローン)を使って離島まで商品を配送するサービスも実施している。将来的には交通インフラが脆弱な離島や山間部でも、必要な物を短時間で届ける配送手段として活用したい考えだ。

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