東電旧経営陣に無罪 福島の被災者、諦めの声

2019/9/19 19:15
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東京電力の旧経営陣3人に言い渡された無罪判決に、原発事故で避難生活を続ける福島県の被災者からは19日、落胆とともに「どんな判決が出たとしても、(つらい)現実は変わらない」と諦めの声が多く上がった。

4月に町の一部で避難指示が解除された大熊町に帰還した無職、村井光さん(69)は「仮に有罪だったとしても町が元に戻るわけではない。個人で責任を取れる話ではないし、原子力政策を推進してきた国に責任がある」と訴えた。

大熊町から避難し、いわき市の災害公営住宅で判決を伝えるテレビを見ていた小林末子さん(81)は「無罪か……」と表情に無力感が漂った。「判決は区切りにならないし、私の中では(原発事故は)終わらない。無罪ならそれでよい」と淡々と話した。

自宅は除染で生じた汚染土などを保管する中間貯蔵施設の敷地内にあり、将来も帰還できない。「元の生活に戻れたら事故を忘れられるかもしれないが、もう帰る家はない」と肩を落とした。

全町避難が続く双葉町からいわき市に避難した無職、松本節子さん(68)も「3人を有罪にしても、私たちの生活再建に関わりはない」と突き放した。

〔共同〕

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