化粧品小売りササ、デモが影響して最終赤字に転落

アジアBiz
2019/9/19 19:30
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【香港=木原雄士】化粧品小売りの莎莎国際(ササ・インターナショナル)は18日、4~8月の直近5カ月間の最終損益が赤字になりそうだと発表した。香港の大規模デモや米中貿易戦争によって消費者心理が悪化し、売上高が落ち込んだため。売上高は前年同期比で15%減、香港・マカオに限ると17%減となった。9月に入っても低迷が続いているという。

繁華街で衝突が頻発して消費に影響が出ている(15日、香港)=ロイター

ササは売上高の8割を香港・マカオが占める。中国本土からの観光客が化粧品や日用品をまとめ買いする店として知られる。ただ、6月に始まった大規模デモの影響で中国客が激減した。8月の売上高は前年同月比28%減で、香港・マカオは32%減だった。人民元安も中国本土客の消費意欲を冷え込ませている。

デモは9月に入っても続いており、ササが店を構える繁華街ではデモ隊と警察の衝突に発展することもある。デモが始まる前に閉店する小売店も多く、客足は戻っていない。ササは商品の値引きなど販売促進のキャンペーンや、オンラインでの商品販売に力を入れるとしている。

香港政府によると、7月の小売売上高は前年同月比で11.4%減。7月の伸び率としては、統計の発表を開始した2004年以来では過去最低だった。特に宝飾品や高級時計、化粧品の売り上げが落ち込んでいる。ホテル業界も打撃を受けており、宿泊代金の値下げが相次いでいる。

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