長野県内3例目の豚コレラ 農水相にワクチン接種要望

2019/9/19 19:30
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長野県は19日、高森町の養豚農家で豚コレラが発生したと発表した。県内養豚場での発生は、2月に確認された宮田村の養豚場と今月14日の県畜産試験場(塩尻市)に続き3例目。阿部守一知事は同日、岐阜県や福井県、愛知県など7県と合同で江藤拓農林水産相に飼養豚へのワクチンの接種を20日に要望することを明らかにした。

高森町の農場での防疫作業(長野県提供)

阿部知事は民間養豚場で発生したことについて「大変深刻な事態だ」と強調。「ワクチン接種は避けて通れない」としたうえで、農水省が地域限定での接種を検討していることを念頭に「接種した豚肉についても円滑な流通が図れるように対応してもらいたい」と述べた。

県によると、高森町で豚コレラに感染した野生イノシシは見つかっていなかった。

今回発生した養豚場は畜産試験場と同じ日に松本市の食肉処理施設に出荷していたことから、県は14日に監視対象農場に指定。17日に立ち入り検査したところ、複数の豚で発熱を確認した。その後の遺伝子検査で、同農家が町内に持つ2農場の5頭から、陽性反応が19日朝に検出された。

殺処分は19日完了し、汚染物の消毒作業は21日までに終える予定。防疫作業の動員人数は延べ150人を見込む。同農場の周辺10キロ以内には7つの養豚場があり、ほかの養豚場での防疫対策に万全を尽くす。県は感染拡大を防ぐため出荷時に臨床検査などを実施するほか、農場周辺に車両の消毒ポイントを4カ所設置した。

県畜産試験場での豚コレラ発生を巡っては、感染豚が見つかった高森町の養豚農家を含む3施設を感染の恐れがあるとして新たに監視対象農場に指定した。他の2農場への立ち入り検査では異常は確認されていないという。

県議会9月定例会に19日、高森町の農場の防疫措置に関する費用3800万円の議案を提出し、了承された。

県内には養豚場が約80戸あり、合計で6万8000頭程度の豚を飼育している。

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