スガキヤ、半年で店舗1割減 3重コスト増が重荷
19年4~9月期で一服

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2019/9/19 19:30
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スガキコシステムズ(名古屋市)がラーメン店「スガキヤ」の店舗を大幅に減らしている。2019年4~9月期の閉店数は、姉妹店を含めて36店に上った。半年で全体の1割を削減する異例の事態となっている。材料費、人件費、光熱費の3重のコスト増が収益を圧迫。赤字店の閉鎖で採算改善を図る。

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閉店を知らせる貼り紙(名古屋市港区の店舗)

閉店を知らせる貼り紙(名古屋市港区の店舗)

スガキヤの店舗は1990年代に400を超えていた。しかし2006年に東京から撤退後、ここ数年は東海、北陸、関西の360店体制を維持してきたが、費用増が重荷になり、大規模な店舗削減にかじを切った。対象店舗は「イオンモール名古屋みなと店」(名古屋市港区)など36店だ。同店は付近に競合するショッピングモールが進出するなどして採算が悪化していた。

スガキヤの業績は低迷している。19年3月期の単独経常利益は5億5400万円と前の期比26%減った。減益は2期連続だ。牛肉や野菜などラーメンで使う食材は高値が続く。「特にネギが値上がりしている」(担当者)という。女子学生に人気の「クリームぜんざい」で使う小豆も主産地の北海道の不作で価格上昇が続く。

人手不足も深刻だ。ジョブズリサーチセンター(東京・中央)の調べでは、東海地区の飲食店のホールスタッフの平均時給は6月時点で945円と、1年前に比べ20円上がった。人手不足から店舗スタッフの疲弊が深刻になっている。店舗削減で浮いた人員を他店に移すことで社員の働き方改革にもつなげる。

原油高を受け、光熱費の上昇も目立っている。電気料金やガス料金は上昇基調だ。

店舗削減は9月までで一服する見通し。スガキヤは郊外のショッピングモール内のテナントを中心に出店してきたが、地方では少子化が進む。都市部や海外店舗の成否が今後の成長のカギになる。

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