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50キロ競歩・鈴木、「金」へ一直線 世界陸上27日開幕

Tokyo2020
2019/9/19 16:50
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陸上の世界選手権が27日、ドーハで開幕する。男子短距離や400メートルリレーと並んで日本陸連から「ゴールドターゲット」に位置づけられ、メダル争いができる強豪へと地位を高めているのが競歩陣だ。日本人最上位で表彰台に上がれば東京五輪代表に決まる舞台は、世界における自分の位置を確認できる前哨戦となる。

鈴木は暑熱対策を怠らず、給水の中身も工夫。「ほぼ出来上がっている」と調整に自信を見せる(8月の日本代表合宿)=共同

鈴木は暑熱対策を怠らず、給水の中身も工夫。「ほぼ出来上がっている」と調整に自信を見せる(8月の日本代表合宿)=共同

28日(日本時間29日)に行われる男子50キロは、2015年の北京大会で谷井孝行が日本勢で初めて銅メダルを獲得し、17年ロンドン大会では荒井広宙、小林快がそれぞれ銀と銅に輝いた有望種目。3大会連続の表彰台を狙う今回は、いよいよ金メダルの期待も高まる。

なかでも心身ともに充実しているのが鈴木雄介(富士通)だ。4月の日本選手権で初優勝。初めて本格的に挑戦した50キロでいきなり3時間39分7秒の日本新記録をたたき出し、代表を手繰り寄せた。「小さい頃から夢に描いてきたメダルを大きな目標にして確実に取りたい」と意欲を示す。

もともとは20キロが本職。15年には世界記録も打ち立てているが、「あのときは自分の実力を出し切れる確固たる自信がなかった」。同年の世界選手権では股関節の痛みで途中棄権。その後は表舞台からも遠ざかっていた。

昨年5月に2年9カ月ぶりに実戦復帰するも、20キロは山西利和(愛知製鋼)や池田向希(東洋大)らが台頭して競争が激化。こだわりを示していた種目から軸足を50キロに移したのは、20キロの層が厚くなって世界選手権を逃したことに加え、どちらが東京五輪で金メダルに近いかを考えての決断だった。「20キロは若い選手に任せて、50キロはベテランが頑張る場かな」

鈴木は20キロが本職で2015年には世界記録を樹立したが、東京五輪を見据えて50キロへ主戦場を映した=共同

鈴木は20キロが本職で2015年には世界記録を樹立したが、東京五輪を見据えて50キロへ主戦場を映した=共同

今村文男コーチは「性格的には短い時間の方がいいと思うが、高いパフォーマンスを長く持続する集中力も非常に高い」と評する。世界を見渡しても、20キロのスピードを長丁場のレースでも生かさなければ勝てない時代。鈴木はその条件を満たし、世界トップクラスの歩型の美しさも強さを支える。

8月に北海道千歳市で行った日本代表の合宿では「ほぼ出来上がっている」と自信たっぷり。暑熱対策も怠らず、日本陸連の科学委員会のサポートを受けて給水の中身も工夫。経験を積んで気持ちにも余裕が生まれ、「暑さの中での持久力も上げられている」と手応えを口にする。

懸念材料は午後11時30分にスタートする競技時間だろう。真夜中のレースは体調を整えるのも苦労しそうだが、周りに流されず、「自分の力を出し切ること」に集中する。過酷な環境を乗り越えた先に、東京五輪の代表内定、さらには来年の金メダルが見えてくる。

(渡辺岳史)

山西・池田…20キロ、五輪争い激戦
 スピード勝負の男子20キロも上位に日本勢が名を連ねる。昨夏のアジア大会で銀メダルを獲得し、世界ランキング1位に立つ山西は、3月の全日本能美大会を1時間17分15秒で制した。
 今大会のコースは事前に現地で確認。暑い環境下でのレースを見越して「当日までにダメージを残さず臨めるか」に気を使ってきた。8月の合宿公開日には鈴木と並んで15キロを歩いた。世界選手権は初出場ながら「金メダルが目標」と力強い。
 昨年の世界チーム選手権優勝メンバーで世界ランキング3位の池田も伸び盛り。今年は7月のユニバーシアードで金メダルをつかみ、ドーハに乗り込む。世界7位で16年リオデジャネイロ五輪代表の高橋英輝(富士通)も日本選手権で5連覇の実績の持ち主。世界選手権3大会連続出場の経験も味方しそうだ。

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