未来面「あたらしい時代です。」

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 日本経済新聞社は、読者や企業の皆さんと一緒に日本の課題について考え、議論する「未来面」をスタートしました。今期のテーマは「あたらしい時代です。」 革新的なアイデアをお寄せください。企業のトップが選んだ優れたアイデアは新聞紙面や日経電子版で紹介します。アイデアの投稿はこちらから。
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フューチャー・金丸恭文社長の講評

2019/9/24 2:00
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私たちの課題に対して、15歳の高校生から80歳の自営・自由業の方まで、数多くのユニークなアイデアを頂戴しました。ありがとうございました。全体を見渡すと、皆さんはAI(人工知能)について、不安も入り交じる中で、夢や大きな期待を寄せているんだなという印象を持ちました。

フューチャー 金丸恭文会長兼社長

フューチャー 金丸恭文会長兼社長

「動物と人間とAI」は、表情がわかりづらいウサギやハムスターといった小動物をはじめ、訓練が必要な盲導犬や介助犬なども含めて、動物たちと言葉が交わせるようになったら、という予想もつかない夢のあるアイデアでした。家族のように一緒に暮らす動物たちから「最近、お酒を飲み過ぎじゃないの」とか言われたら、本当に楽しいでしょうね。

「AIが自分のメンターになる日」はAIが過去の成功例や失敗例から道筋を示してくれたらヒトの成長はもっと加速するという、提案者である高校生のポジティブな考え方がとても印象的でした。もうひとつ「胸を張って『今の仕事が天職です』と言うために」というタイトルは心にグサッと刺さりますね。この2つは関連性があります。天職がAIで見つかるということは、世間体や人気ランキングに惑わされたり、情緒的になりやすい昨今の就職活動が無意味になります。ストレスからも解消されるに違いありません。例えば、医師や教職などは本来「これが私の天職です」と言える人に就いてほしい職業です。学生時代に将来に光を与えてくれる教師に出会える生徒は幸せですが、そうでない生徒はかわいそう。それができないならば「AIがメンター」の方が良いのかもしれません。

これらのアイデアが実現可能かどうか、それを今の大人たちが考えることは意味がありません。不可能だと思われていたことに挑戦する人が出てきてそれを可能にしていく。それが技術者の存在意義であり、技術革新の醍醐味であると思うからです。

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寄せられたアイデアを眺めていると、AI(人工知能)を駆使した未来技術の出現を待つまでもなく、現行のネット検索やホームエレクトロニクスなどで十分対応可能な提案もありました。ただ、それでも最後の壁を克服する切り札として、提案者の皆さんがAIに強く期待していることが伝わってきました。一方で、AIに頼るには自身の様々な個人データを提供することが求められ、判断を他者に委ねるリスクも覚悟しなければなりません。プライバシーや依存症問題などへの備えがより重要になっていくでしょう。(編集委員 安西巧)

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