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2人の元王者、聖地から再出発 伊藤とリナレス

2019/9/24 5:00
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2人のボクシング元世界王者が先日、東京・後楽園ホールで再起戦を行い、勝利を収めた。前世界ボクシング機構(WBO)スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(28、横浜光)と、ライト級を含む3階級を制したホルヘ・リナレス(34、帝拳)は、ともに層が厚い中量級での王座返り咲きを諦めていない。再び本場米国のリングに立つことを目指し、日本ボクシングの聖地から一歩を踏み出した。

再起戦で6回TKO勝ちした伊藤雅雪(左)

再起戦で6回TKO勝ちした伊藤雅雪(左)

「本当は(レベルの)違いを見せたかったんだけど」と苦笑したのは、9月13日にリングに上がった伊藤だ。初回にいきなりインドネシア選手の頭突きを受けて右目を負傷。大きく腫れて視界が塞がるハンディを負いながら、6回に3度のダウンを奪ってTKO勝ちした。接近戦を仕掛けて力ずくで倒した内容に「もっとジャブを突いて試合をつくりたかった」とこぼしたが、超満員の観客には「本当にありがたい」と感激の様子だった。

昨年7月、国内出身選手として37年ぶりに米国で王座奪取を果たしたが、5月に米フロリダ州で行った2度目の防衛戦で大差判定負け。ふがいない内容に再起を決意した。11月には3人目の子となる長男が誕生予定。「3人目の子供にベルトを見せる」のがモチベーションになっている。

12年ぶりの後楽園ホールで判定勝ちしたリナレス(右)

12年ぶりの後楽園ホールで判定勝ちしたリナレス(右)

伊藤に先立つ7日、ベネズエラ出身のリナレスは12年ぶりに後楽園ホールに登場した。こちらもフィリピン選手のバッティングに悩まされながらワンサイドの10回判定勝ち。「久しぶりのホールで1、2回で終わったら意味ないよ。70パーセントくらいは出せた」と納得の様子だった。

12年前にデビューした日本での試合は5年ぶり。この間、世界のトップファイターとして欧米をまたにかけて活躍してきた。昨年5月、全階級を通じて現役最高と評されるワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に敗れた熱戦でも評価を高めたが、1月の再起戦は1回TKO負け。34歳の衰えも指摘される中で連敗脱出の勝利となった。

実力者がひしめく中量級だけに、ともに1階級上まで視野に入れて世界挑戦の機会を待つつもりだ。2020年、もしくはこの年末にもチャンスが来るかもしれない。

(山口大介)

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