「失敗した」 国民投票決断のキャメロン英元首相が自伝 - 日本経済新聞
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「失敗した」 国民投票決断のキャメロン英元首相が自伝

「もともと離脱派ではない」ジョンソン氏を批判

【ロンドン=中島裕介】2016年の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票の実施を決断した英国のキャメロン元首相が表舞台での発信を増やしている。19日には国民投票に至る内幕などを描いた自伝を出版する。それに先立つ英メディアでのインタビューでは「私は失敗した」と認める一方、ジョンソン現首相をもともとは離脱派ではないと批判するなど発言が波紋を広げている。

キャメロン氏は国民投票で残留を支持しながら、48%対52%の僅差で敗れて16年7月に辞任、メイ前首相にその座を譲った。キャメロン氏は英紙タイムズのインタビューで、国民投票の実施については「英国とEUとの関係を見直すことは避けられなかった」として「正しかった」と語った。

キャメロン氏はEUからの移民への社会福祉の制限など、英国にとっての条件改善の約束をEUから勝ち取って国民投票に臨んだ。だが残留を勝ち取ることができず「私は失敗した」と認めた。投票が国の不確実性や分断を生み出したことに「私を許さない人もいるだろう」と総括した。

新刊では、10月末の離脱を強硬に訴えるジョンソン氏について、もともと離脱派ではなかったはずだと指摘。「自身のキャリアのために離脱を支持した」と非難している。英民放テレビのインタビューでは「ジョンソン氏からEUを出るべきだとの話を聞いたことはなかった」と語った。「ジョンソン氏は自らも信じていないものを支持したと思う」とも述べた。

ジョンソン氏はキャメロン氏の批判について英BBCの取材に「彼について多くを語りたくないが、彼はレガシー(遺産)を残したと思う」と述べるにとどめている。

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