「合意なき離脱可能性高い」 ユンケル欧州委員長

英EU離脱
2019/9/18 22:55
保存
共有
印刷
その他

【ブリュッセル=竹内康雄】欧州議会は18日に仏ストラスブールで開いた本会議で、英国の欧州連合(EU)離脱について、離脱条件を定めた「離脱協定案」に基づく秩序ある形での実現を支持する決議を賛成多数で採択した。ユンケル欧州委員長は英国が具体的な提案をしていないことなどから「合意なき離脱」の可能性は高いと警告した。

欧州議会に出席するユンケル欧州委員長(左)とバルニエ首席交渉官(18日、ストラスブール)=AP

決議の賛成は544で、反対が126だった。決議に強制力はないが、EUの現行の交渉姿勢を支持する内容で、実際に交渉を担う欧州委員会が英側に譲歩する可能性は一段と低くなった。

決議は現在の協定案に基づいた秩序ある離脱を支持すると表明。焦点となっているアイルランドの国境問題の解決策がない協定案は「承認しない」と主張した。10月末の離脱期限の延期については、総選挙や国民投票といった明確な理由があれば応じる姿勢を示した。合意なき離脱になれば「英国にのみ責任がある」とした。

議会に出席したユンケル氏は合意なき離脱について「リスクは非常に高い」と警戒感を表明。10月末の離脱期限までに合意できるかどうかは「確信が持てない」と語った。ユンケル氏は16日にジョンソン英首相と会談した。

EUのバルニエ首席交渉官は合意なき離脱になっても、アイルランド島の国境など「主要な大きな問題は残る」と主張。「我々は交渉したふりをすべきではない」と、具体的な提案をしないジョンソン氏を批判した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]