熱中症4243人搬送 停電の千葉県最多
総務省消防庁は18日、熱中症で9~15日の1週間に全国で4243人が救急搬送されたとの速報値を発表した。前週(2~8日)より745人増え、9月としては異例の多さ。台風15号の影響で停電が長引く千葉県が498人と最多だった。千葉県や山形県、大阪府で計4人が死亡した。
週の前半は猛暑日を記録するなど、全国的に厳しい暑さとなった。千葉県は大規模な停電が長期化し、エアコンを使えない施設や住宅もある。消防庁は気温が高くなくても熱中症の危険があるとして、こまめな水分補給や適切な休憩を呼び掛けている。
集計によると、3週間以上の入院が必要な重症は68人、短期の入院が必要となる中等症は1307人。年齢別では、65歳以上が1972人と半数近くを占めた。
発生場所は、庭などを含む「住居」が30.1%でトップ。照り返しが強くなりがちな「道路」が14.9%で続いた。
都道府県別の搬送者数は千葉に続き、愛知が342人、大阪が319人だった。〔共同〕