救命いかだ発見も人影なく 転覆船は慶栄丸と確認

2019/9/18 10:53
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捜索中の日本漁船(左)により発見された「第65慶栄丸」の救命いかだ(中央)。右は巡視船「えりも」(18日午前、根室市の納沙布岬沖東約640キロ、第1管区海上保安本部提供)=共同

捜索中の日本漁船(左)により発見された「第65慶栄丸」の救命いかだ(中央)。右は巡視船「えりも」(18日午前、根室市の納沙布岬沖東約640キロ、第1管区海上保安本部提供)=共同

北海道根室市の納沙布岬沖東約640キロで連絡が取れなくなった大樹漁協(大樹町)所属のサンマ棒受け網漁船「第65慶栄丸」の乗組員8人の捜索は18日も続いた。第1管区海上保安本部(小樽)は付近の海域で転覆していた船を慶栄丸と確認。南東側では同船の救命いかだを捜索中の日本漁船が回収したが、人は乗っていなかった。

また、慶栄丸から遭難信号の発信が確認されていないことも、1管への取材で判明。漁協関係者は「信号が発信されてないので、転覆は想定していなかった」と話しており、転覆発覚の遅れにつながった可能性がある。

1管によると、慶栄丸には根室市の敬礼寿広船長(52)ら道内の43~74歳の男性8人が乗っていた。発見された救命いかだは15人乗りで、慶栄丸が積んでいたのはこの1枚のみという。

1管からの災害派遣要請を受けた海上自衛隊第2航空群司令部(青森県八戸市)の航空機1機は17日夜から18日朝まで現場海域を捜索。付近で操業していた日本漁船も夜通しで捜した。朝から1管などの航空機2機や巡視船が現場海域で8人を捜索している。

船舶安全法に基づき、漁船には水圧を感知すると自動的に遭難信号を発信するEPIRB(イパーブ)と呼ばれる装置の設置が定められている。国土交通省によると、2018年5月に北海道運輸局が行った慶栄丸の定期検査では異常はなく、イパーブの配備も確認していた。

慶栄丸のサンマの水揚げを取り扱っていた落石漁協(根室市)によると、船は12日に根室市の花咲港を出港。操業を終えて早ければ18日に帰港する予定だった。17日朝、仲間の船の乗組員が衛星電話で会話した際、慶栄丸側が「波をかぶった」などと伝えたのを最後に連絡が途絶えた。

〔共同〕

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