「サウジ攻撃、ミサイル防衛の隙つく」米国務省元軍事顧問

OPEC
イラン緊迫
2019/9/18 5:10
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米国務省の元軍事顧問(中東担当)のアッバース・ダフーク氏

米国務省の元軍事顧問(中東担当)のアッバース・ダフーク氏

「サウジアラビアは米国と協力してミサイル防衛を強化してきたが領空すべてを網羅する能力はない。サウジ当局にとって、ミサイル防衛がカバーしていないと事前把握している『計算済みの隙』がある」

「サウジのミサイル防衛は聖地メッカやメディナに集中し、他は東部の一部地域に配備されている程度だ。攻撃を受ける方角もイエメンなどのある南部がメインシナリオで、今回の攻撃元と疑われるイランやイラクなど北部からの攻撃をあまり想定していない」

「米国のミサイル防衛システム『パトリオット』は主に高高度飛行の弾道ミサイルの迎撃を想定している。攻撃で使われたとされる巡航ミサイルや無人機は低高度飛行の能力があり探知が難しい」

「今回の攻撃をイランが実行したとすれば、それはサウジへの宣戦布告だ。米国との対話を望まないイランの対米強硬派が実行したシナリオが考えられる。(イエメンの親イラン勢力)フーシの犯行だとしても世界中に影響を及ぼす戦略的攻撃だから何らかの形でイランの関与があったように思える」

「米国が報復攻撃に踏み切るのであればイランの無人機の生産施設などが標的になるだろう。だがトランプ米大統領はディールメーカーであり、ウォーブレイカー(戦争を引き起こす人物)を志向しない。(超タカ派の)ボルトン大統領補佐官の解任でこの傾向は強まるはずだ」

「サウジが単独攻撃に踏み切る選択肢もあるが、このシナリオでも米国の事前了解が必要だ。標的選定などで米軍の支援が必要で最終的にトランプ氏が中東緊迫をどの程度許容するかがカギを握る」(ワシントン=中村亮)

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