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スコットランド、堅実さから展開ラグビーへ

ラグビーW杯
2019/9/17 19:49
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ラグビー・ワールドカップ(W杯)の1次リーグで、日本の前に最後に立ちはだかるのがスコットランドだ。8強入りの常連だが、選手の構成や大きな方向性では日本と似たもの同士である。

 スコットランドは33歳のSHグレイグ・レイドローが健在=ゲッティ共同

スコットランドは33歳のSHグレイグ・レイドローが健在=ゲッティ共同

日本には海外出身の選手が15人いるが、スコットランドも14人を抱える。生まれはニュージーランド(NZ)、香港など6つの国・地域。多くは移住した人の息子や孫だ。世界中から有望株を選ぶのは簡単でないが、ラグビー協会の強化育成の責任者、スティーブン・ゲメル氏は胸を張る。「南アフリカやイングランドに選手発掘の責任者がいる。フランスやNZでも現地の人間と連携している」

近年はビジネスの好調が血縁のない才能も引き寄せる。チケット販売などが好調で、同協会の昨季の収入は82億円と8年前から74%増えた。協会運営の2つのプロクラブにも海外の好素材が集まる。過去3度の対戦で日本を苦しませたプロップのネル。南ア出身だが3年間居住の条件を満たし、代表入りした。

日本との別の共通点は戦い方。4年前までは手堅いチームだった。キックと近場の攻めで陣地を稼ぎ、堅守で逃げ切る。その姿は仮初めだったとゲメル氏。「歴史的に見ればスコットランドは体が小さく、ボールを持って速くプレーするのが得意だった」。イングランドなどと比べれば小柄なのは事実。今は日本が長年、行ってきたような展開ラグビーに注力する。

申し子が司令塔のSOラッセル。巧みなコース取りのランでスペースをつくり、長短のパスを送る。33歳のSHレイドローやFBホッグというバックスの才人も健在だ。

高温多湿の日本でスタイルを貫く準備もしてきた。バックス担当のブレアコーチは「ボールにシャンプーとコンディショナーを塗って練習してきた」。一方でFWも従来通りに力強く、過去に日本を破ってきた堅実な戦い方もできる。

日本もキックとパス、どちらを主体に戦うかという戦術の幅は過去にないほど広い。8強入りの天王山になりそうな1次リーグ最終戦。歴史を踏まえ、互いにどういう戦法を採るのかが見どころである。(谷口誠)

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