香港IPOじわり復調か インベブ5200億円調達めざす

2019/9/17 17:31
保存
共有
印刷
その他

【香港=木原雄士】香港で新規株式公開(IPO)がじわり復調する兆しが出てきた。ビール世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)のアジア子会社は17日、香港取引所への上場によって378億香港ドル(約5200億円)規模の調達をめざす方針を発表した。実現すれば今年のIPOとして配車サービス大手、米ウーバーテクノロジーズに次ぐ規模となる。

「バドワイザー」を主力とするインベブは香港上場をめざす

インベブ子会社は7月に香港上場を取りやめる代わりにオーストラリア事業をアサヒグループホールディングスに売却した。今回は豪州を除くアジア事業の上場をめざす。記者会見したジャン・クラップス最高経営責任者(CEO)は「IPOによってアジアでM&A(合併・買収)の機会を追求したい」と述べた。

シンガポールの政府系投資会社GICが公募前に引き受けを約束する基礎投資家になる。投資家の引き合いが強ければ、追加の株式売り出しも検討する。上場日は30日をめざしている。

6月に香港上場を中止した不動産開発のESRケイマンも上場を再申請した。800億円程度の調達を見込む。チェコを拠点にアジアに展開する消費者金融大手ホーム・クレジットも年内の香港上場を探っている。

香港は2018年にIPO調達額で世界1位になるなど、上場企業の誘致に力を入れている。ところが株価の低迷や6月に始まった大規模デモの影響で、上場手続きを中止する企業が相次ぎ、8月の上場企業はわずか1社だった。

株式市場には米中の貿易問題などの不透明感がくすぶっており、上場に伴う調達額が想定に届かない可能性もある。

日経電子版が最長2月末まで無料!
初割は1/24締切!無料期間中の解約OK!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]