ビジネスチャットのスラック、社外やメールと連携加速

2019/9/17 16:58
保存
共有
印刷
その他

ビジネスチャットの米スラック・テクノロジーズは17日、都内で事業イベントを開いた。社内にとどまらず、取引先など社外ともやり取りできる「共有チャンネル」機能の正式提供を発表したほか、既存のメールサービスとの連携機能などを紹介した。米国に次ぐ市場に成長した日本では競合サービスも利用者を増やすなか、使い勝手を高めて対抗する。

都内で講演するスラック・テクノロジーズのバターフィールドCEO(17日、東京都港区)

メールをスラックに転送できるようにした(写真はイメージ)

スラックは部門やチームのメンバーが複数の目的ごとに分かれる「チャンネル」上で投稿やファイルを共有できる企業向けのチャットツールだ。メールのように複数の連絡先をその都度選ぶ手間が省け、過去の投稿も共有することで社内の連携を効率化する。1日当たりの利用者は世界150カ国・地域で1000万を超え、このうち約5割が米国以外という。

働き方改革を追い風に日本でも徐々に導入が広がるビジネスチャットだが、競合も多い。24日に東証マザーズに上場するチャットワーク(大阪市)は地方開拓を強化しているほか、LINE系の「LINEワークス」も中小企業の利用者を伸ばしている。スラックは使い勝手や操作性を改善して普及を図る。

17日からは社外ともチャットできる「共有チャンネル」の提供を正式に始めた。登壇したスチュアート・バターフィールド最高経営責任者(CEO)は「メンバーが増えても過去の情報も参照できるため、チームの隊列を柔軟に整えられる。メールに代わる企業のコミュニケーションを支えたい」と強調した。

総務省がまとめたICT(情報通信技術)ツールの利用調査によると、ビジネスチャットを使う日本企業は24%と、米国(67%)や英国(56%)、ドイツ(51%)を大きく下回る。依然としてメール文化が根強い。スラックは受信したメールをチャットに転送する「Eメールアドオン」やチャット上の投稿をメールで受け取れる「Eメールブリッジ」といった機能により、チャット導入のハードルを下げる。(駿河翼)

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]