首相「航空宇宙自衛隊、夢でない」 自衛隊幹部に訓示

2019/9/17 12:15 (2019/9/17 17:09更新)
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安倍晋三首相は17日、防衛省での自衛隊高級幹部会同で訓示した。宇宙空間の監視のために2020年度に新編する「宇宙作戦隊」に触れ「航空宇宙自衛隊への進化も夢物語ではない」と述べた。防衛大綱で重点課題に据えた多次元統合防衛力を取り上げ「従来の陸・海・空と宇宙・サイバー・電磁波を融合させ、領域横断的な自衛隊の運用を進める」と強調した。

政府は安全保障環境の変化に対応するため、18年末に防衛大綱と中期防衛力整備計画(中期防)を改定した。首相は「できる限り早期に実行に移し、万全の体制を築く必要がある」と語った。

防衛省は20年度予算の概算要求で航空自衛隊への宇宙作戦隊の新設を打ち出した。米国や中国が「新たな戦場」として開発競争を繰り広げる宇宙空間で防衛能力の向上をはかる。宇宙作戦隊は他国の人工衛星からの電波妨害などで自衛隊の活動が影響を受けないよう、宇宙空間を常時監視する。米国がつくった「宇宙軍」とも協力する。

首相は「宇宙、サイバー、電磁波の領域は防衛力発揮にあたって全身をつなぐ神経回路だ。優位性を確保できるかどうかはわが国の防衛力に直結する」とも指摘した。電磁波では陸上自衛隊に「電子戦部隊」の新設が決まっている。

首相は訓示で憲法9条への自衛隊明記には触れなかった。「わが国の信頼できる組織として真っ先に自衛隊の名があがるようになった。本当に誇りに思う」と述べるにとどめた。18年9月の幹部会同では「全ての自衛隊員が強い誇りをもって任務を全うできる環境を整える」と訴え、改憲に意欲を示していた。

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