アフリカ豚コレラ、韓国でも感染確認
【ソウル=小倉健太郎】韓国の農林畜産食品省は17日、アフリカ豚コレラに感染した豚を韓国で初めて確認したと発表した。感染が明らかになった京畿道坡州(パジュ)市の畜産場を中心に3950頭を17日中に殺処分する。午前6時半から48時間は全国の養豚場や食肉処理場など関連する施設への出入りを禁止。京畿道からの豚の出荷は一週間禁止する。

坡州市はソウルの北側にあり北朝鮮に隣接する。16日午後6時ごろに5頭が突然死んだと検疫当局に申告があった。精密検査の結果、17日午前6時半ごろにアフリカ豚コレラへの感染を確認した。感染経路は明らかになっていない。
アフリカ豚コレラは強い感染力と致死性を持つ豚の伝染病だ。日本国内で発生した豚コレラとは違ってワクチンによる防御ができない。ヒトには感染しない。
2019年に入って東アジアにも感染が広がっている。韓国政府関係者によると、北朝鮮は5月に国際機関に発生を申告した。これを受け韓国政府は6月、北朝鮮に隣接する地域で調査をしたが、当時は異常は確認されなかったという。
日本でも旅客の手荷物からウイルスが見つかったため水際対策を強化している。