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スポーツで東京の価値磨け 都内各地で腕くらべ

Tokyo2020
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2019/9/18 17:00
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立飛ホールディングスはJR立川駅の北側で約4万平方メートルの「グリーンスプリングス」を開発する(東京都立川市)

立飛ホールディングスはJR立川駅の北側で約4万平方メートルの「グリーンスプリングス」を開発する(東京都立川市)

2020年東京五輪・パラリンピックの開催都市である東京の大改造をけん引するのは民間のデベロッパーだ。不動産業界では、スポーツや健康増進を軸にした街づくりで地域のブランド価値向上を目指す戦略が目立っている。東京五輪後も地域の経済的な価値を高め、東京という都市の魅力を磨き上げられるのか、各社の手腕が問われている。

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■「立川」、五輪の事前キャンプ受け入れ

中堅デベロッパーの立飛ホールディングス(東京都立川市)は来年7月、中南米などの約20カ国から150人ほどの五輪出場選手を受け入れ、立川市での事前キャンプを支援する。ペルーやアルゼンチンなどの国内オリンピック委員会(NOC)で組織するパンアメリカン・スポーツ機構と昨秋、事前キャンプに関する覚書を締結。立飛が所有する「アリーナ立川立飛」、「ドーム立川立飛」などの運動施設を各国の選手に活用してもらう。

「事前キャンプでの国際交流を東京五輪後も地域のレガシー(遺産)にしたい」。立飛リアルエステートの那須泰孝執行役員が期待するのは、地元の子供と選手たちのスポーツ交流だ。事前キャンプでは、選手たちは日本の暑さや湿気に慣れ、五輪本番に備えてコンディションを整える。立川市に来て猛特訓をするわけではないので、選手たちもリラックスしながら、地元とのスポーツ交流を楽しんでくれる可能性がある。

大坂なおみ選手の活躍などで大きな経済効果があった(東京都立川市のアリーナ立川立飛)=共同

大坂なおみ選手の活躍などで大きな経済効果があった(東京都立川市のアリーナ立川立飛)=共同

アリーナ立川立飛は昨年、女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープンの会場になり、知名度が向上した。全米オープンを制覇した直後の大坂なおみ選手が登場したことで、誘客効果は一気に高まった。東レ・パンパシは過去には有明テニスの森(東京・江東)が会場だったが、東京五輪で使用するための改修工事中で、アリーナ立川立飛が代替会場になった。いわば玉突き式の「五輪効果」だが、その経済効果は5億円を超えたという。

五輪の事前キャンプも世界のトップアスリートを迎え入れることができる街というブランディング戦略では重要な意味を持つ。立飛は来年4月にJR立川駅の北側で約4万平方メートルの新街区「グリーンスプリングス」をオープンさせる。ホテル、ホール、商業施設、オフィスが集積する街びらきの直後に、事前キャンプが実現すれば、一気に「立川」のブランドを世界に向けてアピールできるとの期待も膨らむ。

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