GM工場のスト続く、労使合意なお時間 株価は急落

自動車・機械
2019/9/17 5:20
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GMの本社前でストライキのデモを行うUAWの組合員(16日、米デトロイト)

GMの本社前でストライキのデモを行うUAWの組合員(16日、米デトロイト)

【デトロイト=野毛洋子】15日深夜に始まった全米自動車労組(UAW)によるゼネラル・モーターズ(GM)工場の全面ストライキは16日も続いた。UAWは同日午前に会社側と交渉を行ったが合意に至らず、ストは3日目に突入する見通し。スト中は1日に5000万ドル(約54億円)の損失が生じるとの試算もあり、16日の米株式市場でGM株は前週末終値から4%超下落した。

UAWによるGM工場のストは2007年以来12年ぶり。地元紙デトロイト・ニュースによると、従業員約4万6000人が参加し、北米の31工場で操業が止まった。

GMとUAWは16日午前に労働協約の改定に向けた協議を行ったが、交渉はまとまらなかった。GMは同日、「我々のゴールは従業員と我々のビジネスの強い未来を築くための合意に達することだ」との声明を出した。

UAWは医療費の負担軽減や雇用の保障、臨時従業員の正社員への転換ルールの明確化などを求めている。07年の前回のストは会社側が医療保険制度の見直しなどで譲歩し、開始から2日で解除された。今回は雇用の保障などを巡って労使の主張の隔たりが大きく、決着に時間がかかる可能性がある。

デモはデトロイト市内のGM工場や本社前で行われた。来年1月に閉鎖予定の市内の工場で塗装を担当する男性(34)は「工場が閉まれば仕事を失う。長期戦になっても闘う」と話した。労組を支持基盤とする民主党選出のグレッチェン・ホイットマー・ミシガン州知事は「良い仕事と公平な賃金のために闘うUAWを支持する。労使が早期に合意し、組合員が仕事に戻れることを願う」とコメントした。

RBCキャピタル・マーケッツは、ストによる操業停止でGMは1日に4000万~5000万ドルの損失が発生すると試算する。ただ、米国内に業界平均より3割多い77日分の完成車在庫があるため「すぐに販売面に影響が出る可能性は低い」という。

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