英首相、離脱期限の延期求めず EU委員長と初会談

英EU離脱
2019/9/17 8:00
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会談を終えたユンケル欧州委員長(右)とジョンソン英首相(16日、ルクセンブルク)=ロイター

会談を終えたユンケル欧州委員長(右)とジョンソン英首相(16日、ルクセンブルク)=ロイター

【ブリュッセル=竹内康雄】ジョンソン英首相と欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は16日、ルクセンブルクで会談した。ジョンソン氏は期限の10月31日までにEUを離脱すると改めて言及し、期限の延期は考えていないとも伝えた。双方が合意した形での離脱に向けた具体的な提案はなく、議論は進展しなかった。円滑な離脱をめざして協議を続けることでは一致した。

ジョンソン氏が7月に英首相に就任してから両者の会談は初めて。英首相府によると、ジョンソン氏は離脱条件を定めた協定案からアイルランドの国境問題の安全策(バックストップ)を削除した上でEU側と合意したいとユンケル氏に訴えた。

ジョンソン氏は離脱期限の延期は考えていないとも伝えた。英議会は、EUとの合意が進展しない場合、EUからの離脱を3カ月延期することを政府に義務付ける法案を成立している。ジョンソン氏の姿勢に対し、野党から反発が強まる可能性がある。

ユンケル氏は協定案に沿った形の安全策の代替案があれば検討する姿勢を示したが、欧州委は声明で「そのような提案はまだない」と指摘した。

ジョンソン氏はユンケル氏と会った後、ルクセンブルクのベッテル首相とも会談した。会談後に両首脳がそろって記者会見する予定だったが、屋外の会場近くに集まった離脱反対派から「恥を知れ」といったやじが飛び交い、ジョンソン氏は姿を見せなかった。ベッテル氏は一人で会見にのぞみ、「英国は具体的な提案をすべきだ。時間は刻々と過ぎている」と訴えた。

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