米「イランに責任」、安保理・IAEAで非難

イラン緊迫
2019/9/17 4:45
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【ニューヨーク吉田圭織、ウィーン=細川倫太郎】国連安全保障理事会は16日、中東情勢に関する会合を開き、サウジアラビアの石油施設への攻撃について討議した。米国のクラフト国連大使は「責任はイランにある」と主張し、「世界のエネルギー供給への直接的な攻撃」と非難した。米国のペリー・エネルギー長官も同日、国際原子力機関(IAEA)の総会で「イランの攻撃を強く非難する」とし、「世界の経済とエネルギー市場への意図的な攻撃だ」と訴えた。

サウジの石油施設の攻撃についてイエメンの親イラン武装組織フーシが犯行声明を出しているが、クラフト大使はニューヨークの国連本部で開かれた安保理会合で「イエメンからの攻撃の証拠はない」と発言し、フーシが犯行の主体ではないとの見方を示した。

ただ、米国以外の理事国は犯行の主体は特定できていないという見方を示した。英国のピアス大使は犯人が明らかになり次第、「統一した国際的な対応が必要」と主張した。国連のグテレス事務総長は「全ての関係者に対し、最大限に自制し、緊張をさらに助長させるような行為を控えるよう求める」との声明を出した。

米国のペリー・エネルギー長官は16日、ウィーンで開かれたIAEA総会で演説し、サウジアラビアの石油施設への攻撃について「この行為は受け入れられず、責任を問わなければならない」とイランを非難。イランに最大限の圧力をかけ続けるとも強調した。

原油の供給不安から原油価格が急騰したことについては「市場は弾力があって前向きな反応を示す自信がある」と指摘し、すぐに冷静さを取り戻すとの見方を示した。

一方、イランのサレヒ原子力庁長官もIAEA総会で演説し、核合意から一方的に離脱した米国を強く批判した。サウジの石油施設の攻撃については言及しなかった。

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