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サモア、強力タックル連発 南太平洋の巨人集団

ラグビーW杯
2019/9/18 10:57
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南太平洋に浮かぶ人口20万人の島国は、ラグビー界で確固たる存在感を示してきた。世界的な巨人集団であり、骨もきしみそうなタックルを連発する。日本が目指すワールドカップ(W杯)の8強入りも、2度も果たしている"先輩"である。

巨体とパワーは海外クラブから引っ張りだこ。日本で7年半プレーしたSOピシも健在だ=共同

巨体とパワーは海外クラブから引っ張りだこ。日本で7年半プレーしたSOピシも健在だ=共同

メンバー31人の中で国内を拠点にするのは1人だけだ。その体格とパワーは海外から引っ張りだこ。国内のクラブが引き留めるだけの資金を持たないとも言える。

内外の貧富の差は悲劇も生む。統括団体ワールドラグビー(WR)の関係者は「欧州のクラブの圧力でW杯を諦めた選手がいる」。ラグビーはサッカーほど競技日程の整理が進んでおらず、欧州のリーグはW杯開催中でも一部行われる。WRも選手のW杯出場を妨げてはならないという規則を定めるが、嫌がらせは絶えない。WTBトゥアタゴロアは、所属するフランスのクラブから「W杯に出るかクラブに残るかの二者択一を迫られた」と、出生国ニュージーランドのメディアに話している。

W杯以外となると、さらに主力は集まらない。メンバーの半分は代表戦の出場回数が1桁。戦術も連係も練れていない。この4年間はラグビー協会の財政問題もあり、監督が3度交代。世界ランキングは潜在能力から遠い16位(15日現在)まで落ちた。W杯でも1991年、95年大会で8強に進んだが、同年のラグビーのプロ化後は不振が続く。

ただし多くの代表チームと違い、主力がそろうのはこの舞台だけ。選手の過半数が親、祖父母の代に経済的理由などで海外移住しており「ルーツたるサモアのために」との思いは強い。体重130キロのアロエミレらFWは今回も強力。バックスもキーマンのCTBリーロや、日本で7年半プレーした37歳のSOピシが健在だ。職場を失ってW杯に臨むトゥアタゴロアも106キロの体でハードタックルを狙うだろう。

前回大会でも日本と対戦。完敗の直後、MVPに敵方の五郎丸歩を選んで記念品を贈るなど、ラグビー精神を体現するチームでもある。今回も記憶に残る激戦と物語を紡いでくれるのではないか。(谷口誠)

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