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アイルランド、「1島団結」手堅い強豪

ラグビーW杯
2019/9/18 10:41
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日本の前に立ちふさがる緑の壁。ラグビーワールドカップ(W杯)の2戦目で日本と当たるアイルランドは大きく、堅く、めったなことで崩れない。今月には世界ランキングでも初めて1位になった。2つの国に分かれた人々の期待を背負うチームは、初の優勝を目指して大会に臨んでいる。

FWは大きく重く、SOセクストン(中央上)らは大会屈指の安定感を誇る=ロイター

FWは大きく重く、SOセクストン(中央上)らは大会屈指の安定感を誇る=ロイター

アイルランドと、同じ島にある英領北アイルランド。両国の選手で結成されるのがアイルランド代表だ。他競技でも統一チームはあるが、ラグビーは民族統合の観点で語られることが多い。1995年のW杯。試合前、両国民が一緒に歌うためにできたのが「アイルランズコール」。その歌詞は「肩と肩を組み アイルランドの人々の声援に応えよう」と訴える。今は他競技でもこの歌を使う。

3千人以上が亡くなった北アイルランド紛争。英国の欧州連合離脱を前に再び緊張が高まり、4月の暴動では死者も出た。複雑な情勢で迎える大会の意義をベスト主将は強調する。「1つの島の選手が一つになり、世界の舞台で戦えることは大きなチャンスになる」

2つの国民の期待に応えられるだけの実績を積んできた。昨年は欧州6カ国対抗で9年ぶりに全勝優勝。W杯王者ニュージーランドも破った。

地味だがとにかく崩れない。武器のFWは相変わらず大きく重い。チームを動かすSHマレーとSOセクストンも大会屈指の安定感。WTBストックデールら俊足が従来より多いのも特長だ。

負傷多発で8強止まりだった4年前のように、ピークづくりが長年の課題。今回も37歳のベスト主将や34歳のセクストンらは年を重ねている。不安を補うかもしれないのが本番への備えである。シュミット監督は前回大会を指揮した経験を生かし、コーチに日本の実業団の指導を兼任させたり、日本人スタッフを採用したり、開催国の情報を得ようと尽力してきた。

今年は6カ国対抗で3位。昨年ほどの精彩はないが、全ては本番で爆発する仕込みなのかもしれない。日本にとってはやはり挑みがいのある高い壁だ。(谷口誠)

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